マリアージュ

僕が知らないだけで他にも沢山その組み合わせはあるのでしょう。
そして、僕が知らない他の組み合わせで同じような思い出が
ある人もいるのでしょう。


幾度も記していますが、京樽のバッテラが僕にとって最初の
衝撃でした。
それだけではないですが、それこそがと今も思っています。
好きな女の子が出来る度に勧めてきました。

今朝やってきた父子家庭の会員に以前勧めました。

「バッテラはまだなんですけど、あっちはやりました。」


「子供にはまだ食べさせてないんですけど、自分がやりました。」


「で、どうだった?」


「云ってることが分かりました。旨かったです。」

部下にも勧めたそうで、そんな感想を聞かせてもらいました。

やはり、出会ったのは小学生の頃でした。

歯医者が嫌でした。
僕の通う歯医者は麻酔を打ってくれないのです。
なので、治療の際はいつも太腿を抓って我慢したものです。

そんな行きたくない歯医者に行かせるために母は行ったら
ご褒美にマックに立ち寄る分の小遣いをくれました。
マクドナルドは当時小学生には今の子供より敷居が高いものでした。
ハンバーガー180円だったでしょうか。
少しして1つ200円まで上がったと思います。
チーズバーガーは220円までだったと思います。


歯医者に行くと云ってお金をもらい、自転車を漕いで駅に向かいます。
ええ、そしてマクドナルドに入店します。

そしてホットコーヒーとチーズバーガーを注文します。
席について、急かされているかのようにチーズバーガーに齧りつき、
咀嚼します。
「あぁ、旨い。」
口の中に旨味があるうちにホットコーヒーを啜ります。

もう一度旨さがやってきます。
あぁ、これこれ。
京樽のバッテラ同様に口の中に幸せが広がります。

「マックのチーズバーガーとホットコーヒー、旨いから
やってみて。」

マック教の信者かのように周りに勧めました。
でも、そんなよい乾燥は返ってきませんでした。
勧められたものに食いつくのが、ただ嫌だったのだと思います。

マック教ではありませんが、でも、他の店のそれでは感じることが
出来ません。

その原因はピクルスだと思っていました。
当時、ピクルスが嫌いな子供が多くて入れていない店も多く
存在しました。
あれがあるから旨いのに。

そして、時が流れます。
ハンバーガーから離れる時期がありました。
身体を気にしてだとか、食生活を見直してだとかしているうちに
すっかり遠ざかってしまいました。

数年後、あの旨さを思い出してやってみました。
でも、残念ながら口の中で幸せは広がりませんでした。



子供の頃に食べた感動的に旨い肉を思い出しました。


団地にトラックでやってきて、公園の脇に止めます。
荷台で焼いて、集まった子供らに爪楊枝で刺した肉小さな1切れを
差し出すのです。

「食べたかったらお母さんとおいで。おじさんここで待ってる
から。」

子供らは其其の家に散らばって帰ります。
買ってもらったことは一度もありませんが、でも、よくあの時の
味を思い出します。
大人になって袋詰された味付きの肉を買って、自宅で焼いて食べました。
懐かしいその味がしました。
その時の感動と、そして、そんな程度の味で感動していたのかという
今の自分の味覚とが口の中で混ざり合って、でも、だから不味くはない
のです。
幼少期の自分に戻っているので。
でも、今の自分が占領しているので、過去に戻って感動しても
今の自分が感動するということは出来ませんでしたが、でも、
美味しく楽しみました。


もう一度あの旨さを味わいたい。
そう思ったので当時の飲み方を再現しました。
そして、それからチーズバーガーに齧りつきます。

「旨い。」

でも、ここまでで終わってしまうのだよな、そう思いながら
コーヒーを啜ると、


「おぉ、」



間違いなくあの時の旨さが口の中で広がりました。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。