舞台 アサルトリリィ 御台場女学校 The Snowdrop 感想
こんにちは、大翔です。
アサルトリリィです。御台場です。
気が付けば4回もやっている御台場女学校の舞台。
今回のお話は舞台アサルトリリィ新章での大島の戦いの前の御台場での出来事を描いています。
そして詳しく描かれてこなかったロネスネス結成までの話や日常的なシーンも多く描かれてました。
戦いの中で各々のキャラクターが掘り下げられていくイメージの強いアサルトリリィ。今回は日常の一片の中から掘り下げていくように進行されてました。
転入生と共に始まる穏やかな御台場女学校
話はアンブロシア女学苑高等學校から駒井菫というリリィが転入してくる所から始まっていきます。まずアンブロシアとは何やねんという話ですが………いや、一応名前は聞いたことありますし在籍するリリィの紹介も見たことはあります。二川のツイートで
だがしかし、物語の中でアンブロシアのリリィの活躍というのはほぼ無いしフォーカスされた事も無いです。何故かと言えばこのガーデンは神戸に拠点を置き「西の百合ヶ丘」と呼ばれている名門ガーデンなのです。
これまで鎌倉や東京を中心に話を展開してきたアサルトリリィとしては中々絡ませ辛い場所なのかもしれないですね(いうて鎌倉府のガーデンもそこまで目立ってない現状ではありますが)
御台場と繋がりが深いらしく菫の転入はすんなりと行ったとの事。この件を進めたのが舞台では初登場、御台場教導官アキラ・ブラントン
実はちょくちょく名前が出ている方だったが、今回遂に現れました。(きっと)良い御台場の先生。
菫はヘオロットセインツかロネスネスへの加入をアキラ先生に命じられ、ロネスネス仮入隊となる。鬼が隊長、般若が副隊長のロネスネスへ(笑)
この辺のロネスネスを選んだ菫に納得のいかない様子の楪を見てまぁまぁ彼女もトラブルメーカーのきらいがあるように思う。そこを差し引いてもリリィとして優秀で人格者ではありますが……まぁ、押しても倒れない船田姉妹だからある程度好き放題言ってるってのが1番の理由でしょうけど
船田姉妹は菫を連れて訓練中のロネスネスの元へ
過去訓練シーンは何度か見ましたが走り込みは恐らく初めて
やはりリリィたるもの体力は必要ということですね。将軍の鬼教官ぶりが発揮されてるシーンでした(笑)
その後階段昇降として客席まで来て駆け抜けていくロネスネスメンバー
最後方の雪様が普通に歩いてのが面白かったです。目をつけられない程度にしっかりサボってるんだろうなぁ………
その後は燈達のお茶会に菫も合流。
椛から菫の動向を探るようにお願いされた桂が終始挙動不審なのがとても良かったです。桂って……かわいいね(央)
今回日常の中のシーン多めという事でリリィ達の可愛い所や何気ない様子なんかも見てとれました。後半は本格的な戦闘があるとはいえここまで緩やかな御台場リリィ達の様子を見れたのは新鮮でした
そこで船田予備隊解散後、船田姉妹が遊学に向かうまでの経緯や戻ってきてからロネスネス結成までのストーリーが語られました。文面などで明らかになっている事ではありますけどこうやってキャストが演じ、魂を吹き込む事でより鮮明に各々の感情が明らかになり場面の情景がしっかり見て取れました。
特に初等部時代の事件。純、初、雪の抱えた傷は深く痛ましいものだと見ていて息を吞みました。
誰も悪くは無い。しかし誰もが弱く未熟であった。それ故の後悔があり、苦しみがあった。中等部時代の能力主義に走る純も仕方がないと思います。強くなければ大切な人も世界も守れないような世界で彼女の考えも間違いだとは言えない筈
でも正しかったとして、理屈が通っていたとしても、それが賛同を得られるかというのは別の話。自分の信じたものが他者にとっての正解かはまた別の話。だからこそ純は御台場から一度離れる事になってしまった。
人と人が感情をぶつけ合う事は苦しい事だし、結果わかり合えない場合もある。でも、ぶつかり合わないと伝わらない想いもある。届かない感情がある。しっかりと自分の考え、想いをぶつけるからこそ船田純は理解され、信用されるリリィなのだとも思う。そしてここまで過去の苦しい出来事があったからこそ今の船田純が、ロネスネスがあると改めて伝わる舞台でした。
駒井菫というリリィ
今作のキーパーソンはやはり駒井菫。
鞍馬山の事件で研究員の母を失い燈がその犯人と信じて復讐を狙う少女として描かれる。
しかし彼女はそんな復讐など似合わない程に優しく、リリィとしての使命に真っ直ぐだった。それでも、大切な人を失った悲しみが深くてそうするしか無く苦しむ姿も描かれ見ているこちらの胸が痛くなりました。
菫の魅力や抱えている想いがこの舞台だけでしっかり伝わりました。
菫の母と同じく研究員であった中澤久実の言葉で強化リリィとなり復讐を成そうとするが、それは全て稲葉檀の陰謀だった事が後半で発覚。
御台場ではTEPの頃から登場し、TBOで一応の決着と思っていたがまだまだ暗躍する檀。鞍馬山での立ち位置や新章で登場した撫子先生との関係などが見えてきたりゲヘナや鞍馬山ラボについての広がりや更なる掘り下げも気になってきました。
そして菫、檀と関係深く描かれ今作の中心人物だったと言って良いでしょう司馬燈。
彼女を助けようとした人は誰か?どの様に船田純と戦い彼女を慕うようになったのか?そういった所を描きながら、ここから先へ向かう為に試練を乗り越える彼女の戦いも見る事ができました。
燈を逃がそうとした研究員は菫の母だった。
ヒュージの姫に覚醒した燈。そのつがいを得る為に檀によって同じヒュージ細胞を入れられた菫。
2人を結び付けるものはとても大きく深い。それ故に2人はつがいの力を得る事になる。
人の繋がりや関係に一々名前を当てはめるのは野暮な事なのかもしれないが、燈と菫の関係はなんなのだろう?と考える。
個人的に1番しっくりときたのは「家族」
恩人として、母として、同じ人物を慕っていた2人。今まで顔を合わせる事がなかったとしても繋がりがあり、背負う物を同じとした彼女達の有様は特別な絆があると感じさせられました。
今回の御台場は「血誓」をするシーンなどを入れたり家族の絆が1つのテーマの様に描かれていると感じたので、全く見当違いという訳でもないと思うし、今後の2人の活躍を10人になったロネスネスとしても注目したいです。
アキラ先生は裏で稲葉檀が暗躍している事を承知した上で菫を御台場に招き入れ、ロネスネスに必要な存在だと断言した。それって何故なんでしょうね?っていうのはやはり燈とつがいの力が使えるからってのもあるでしょうけど彼女のレアスキルにも関係していそうです。
菫はヘリオスフィア持ち。このレアスキルはまだ未解明なスキルとされていて新章でもマイナスのマギで溜まった魔法球をプラスに変換するなどしていて、今後の戦いの中での重要度も高いらしい
どこ情報か忘れましたけど今後1レギオンに1人は欲しいレアスキルなるみたいな事を言っていたような………?
そういう所でロネスネスにもヘリオスフィア使いの強いリリィが欲しいという事なのかなと
あと単純に9人以上レギオンになってもらって戦力強化の狙いもあるんでしょうけど、本当に格付けあがりそうであります………
御台場 血誓の儀
先にも書いたけど今回は「血誓」を交わす場面が何度か入っています。百合ヶ丘やルド女のような擬似姉妹の制度ではなく同学年とでも何人とでも結べる制度。
今回は純と初が雪と交わすシーン。槿と昴が交わすシーンが回想内で描かれました。
今までそういう所重点に置いて描かれてなかったので今作ならではの見所の1つかなとも思います。
槿と昴が既に交わしているという衝撃の事実。桂もびっくり。みんなびっくり。そこから誰と交わしたいかで盛り上がる1年生達は可愛かったです。
「最初は上級生とが良い」という紫や、桂が椛と交わしたいというのがバレてて慌てたり、こういう会話が見られるのも今作の良い所ですね。
更に槿、昴と梢、紫もキヴァタテオとの戦いの前に血誓を交わす。
これまでの舞台3作品で積み上げてきた物もそうですけど序盤で昴が菫を結構褒めまくってて紫が嫉妬してたりしたシーンなども踏まえると良かったねぇ………って気持ちになります。梢も泣いちゃってて、本当に念願だったんだなというのが伝わり見てるこっちもウルウルしてました。
今まで2人で上下での関係のみで行っていたものが、複数人となって横との繋がりもより深くなり関係性においての深みがますというか………可能性が広がるというかで………どことどこが繋がっていくんだろうって気持ちで今後がより楽しみです。
印象深いなぁと思ったあの人
今回の舞台誰が印象に残っているか?そう聞かれたらまぁ色々なキャラの顔が浮かびますが特に濃いなと思ったのが周様。
円山周、ヘオロットセインツの3年生。頼りになる優秀なリリィで、元へオロットセインツ隊長にして元生徒会長。そんな彼女の活躍といえばそう、前説ですね(?)前回も二水ちゃんがやっていた世界観の紹介を今回御台場舞台でもやりました。あくつ先生とのやり取りが中々面白くて最高でした(後半は央がやるらしい。そっちも気になる)
周様は声がデカいしテンションもなんか少しおかしい気がしますが(笑)仲間の命を何より大事に思い、後輩達の事を気遣い見守りつつもここぞという時は前に出て活躍する彼女の魅力が本編内でしっかりと描写され、見所の1つでした。
キヴァタテオの触手一本を切り落とすのに「異界の門」という能力を使うのですがこれは縮地S級の能力らしい。周様S級なんだ……という驚きもありつつ、まぁ使えるだろうという納得感。切り札としてこれを使い成果を上げる周様はかっこよかったです。
アクションや演出も進化していく御台場
アサルトリリィの舞台は公演毎に色々な演出を取り入れて進化していて、アクションもこれまでの御台場やアサルト舞台で活躍していた人達ばかりなので前よりパワーアップした迫力のあるものになっていってます。
特に印象強いのは通路を使った演出。
前からやっていますが、今回よりパワーアップした印象。訓練で客席の方まで走ってきたり、会話のシーンなんかでも前より通路に出てそこから舞台に上がっていったりしてました。
アクションシーンでは会場上の照明などが置いてある場所で紫が射撃する場面などがありより会場全体を使った演出でリリィの戦いを盛り上げてました。音楽の入りや後ろの映像もスタイリッシュに魅せていて御台場らしくキャスト達の動きもキレキレ
央の側転や槿のリボンなど、これまでの舞台でもあった動きがより洗練されていてよりかっこよくあり、美しくなってました。
個人的に廉の動きがすごかったなと感じました。トリグラフを振るう時のスピード感や身体の動きのキレの良さもお見事。今回レアスキル発動などのシーンは画面の演出のみで表現されてましたけど廉のシーンでは連続でサブスキル名まで表示されていってこれがすごくかっこよかったです。
キャラの動きの話で言うとセインツメンバーの1部は前回のキャストと変わっています。それでもキャラの印象が大きく変わる事無く動きや表情など今まで築いて来たものをそのまま引き継ぎつつ、今作ならではの魅力に溢れてました。
まぁ、皆さんこれまで舞台アサルトに携わっていますし……全く不安要素みたいなものはありませんでしたが、改めてすごいなと見ていて感じました。そのキャストが演じたからこそ築いてこれたキャラクターの印象ってあると思うんです。そこから新キャストとなるとやはり印象がブレたり、演じ方による解釈が違ったりとか、そういう物が少なからず出てくるんじゃないかと前とは別のキャストが演じると決まった時に考えますが、今の所舞台アサルトリリィに関してはそんな事無くて、キャストの表現力や演出・監督の芝居の付け方が凄いんだなというのを観る度に感じてます。
いつも新しい物を取り入れて進化していく舞台アサルトリリィ。
次はどんなものが見られるのか、今後も楽しみです。
まとめとして
今回の舞台は新キャラを通して、御台場女学校とはなにか?ロネスネスや船田姉妹とは?といった部分を改めて知る事の出来る舞台であり、そういった点ではまだ全然舞台でのアサルトリリィを知らないという人でも入りやすい1作なのかなと思いました。
それでいて新章へと繋がる話やこれまで御台場のリリィが積み上げてきたからこその成長や展開を見る事が出来たりして、ここまでシリーズを見てきた人も当然楽しめるストーリーとなってました。
ここから新章の舞台に繋がるとなると、船田姉妹や燈あの時どういう思いだったのだろうか………みたいな事も考えてそっちも見返したくなってきます。
御台場としての舞台も既に4弾で個人的にそろそろやる事なくなってきたりしない?なんて思ったりしてましたけど今回のを見てまだまだ行けそうな気もしてきました。血誓とかまだまだしてないリリィもいますし、なにより菫が正式加入したロネスネスの活躍も見てみたいです。
燈とは勿論、他のメンバーとも今より親密になっている彼女の姿が見てみたいので今後の御台場もきっと続くと信じて楽しみにしています。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
また次回
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