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舞台「アサルトリリィ イルマ女子美術高校編The Gleam of Dawn」感想

大翔

こんばん大翔

アサルトリリィの新しい舞台「イルマ女子美術高校」の話を観てきたので感想を

どんな話かは公式サイトから

イルマ女子といえばこれまで舞台で活躍を描いてきた「ルドビコ女学院」「御台場女学校」と並ぶ東京御三家として語られて来たガーデン。

ルド女で活躍している日葵が以前在籍していた事や情報としてどういうガーデンかというのは記されていましたが、今回遂に1つの物語としてそこで戦うリリィ達が描かれるというので期待していました。

観た感想としては……凄い。もう、とにかく凄い

2時間にも満たない中でここまでの情報量を無理無く詰め込んで来る所。流石過ぎる

今回メインとなるのは主人公の上田伊万里と神郡鞠萠………なのは間違いないが、それ以上に一之宮日葵の存在が大きい。大き過ぎる


伊万里と鞠萠が自主結成レギオン「ハコルベランド」を作るきっかけとなったのも日葵。
イルマ四天王、そしてトップレギオン「イルミンシャイネス」に起きた不調にも日葵が関わる。


この舞台は一之宮日葵が何故ルド女に転校したのか、してからイルマで何が起きたのかを中心に描いた物語です。

そのおかげもあってか日葵にクソデカ感情を向けるリリィが多くてめっちゃ良かったです。一之宮日葵愛され過ぎだ(笑)

ガーデンの中心、イルマ四天王の一角だからというよりも去ったリリィが日葵だからこそ、それぞれに葛藤があったり、彼女の意思を受け継ごうと思っているんだなというのが伝わってきました。

イルマの物語はルド女始まった頃から考えられていた………との事で、その所為もあるのかルド女の舞台の中での日葵の言動に含まれていた思いなどもより鮮明となって改めてそっちの話を見るのも楽しみになりました。

終盤、ルド女にいる日葵がピンチになるシーン(約束の行方で描かれた1シーン)でイルマの面々が結束する所。戦い方、考え方が違ったとしても目指す物、戦う理由は変わらないんだと強く感じて良かったです。


イルマのリリィの皆さまも中々に個性的でした。
アサルトリリィ、これまで沢山個性的なキャラクターが出てきたしこれまでの面々より独自性の強いのは出ないでしょう………そう思っていた時期が私にもありました。いやぁ、ちゃんと強いぜ。個性

まずは何より上田伊万里
レアスキル、円環の御手に覚醒しているリリィでありイルミンシャイネスのヘッドライナーに選抜される程の実力者というのが初めてのポジションのキャラクターですね


今までは初心者だとか、隊長のようなリリィが主役を張る事が多かったので彼女の立ち回りは新鮮だったかも
日常の場面では動きが可愛らしく、戦いにおいてはレアスキルに相応しい大胆な立ち回りを見せていて、そういう所もよかったです。
序盤のレアスキル発動時のポーズが…………私も好きなあのヒーローみたいで、あれ一つで彼女のらしらが見えてきて良いなって思います。

他に個人的に魅力を感じたリリィ……を挙げさせてもらうと全部となりそうなので厳選させていただく
まずはハコルベランド

1人目は續木 姫翠さん

平常時は冷静沈着で優雅な雰囲気だが、戦いになると攻めの姿勢で周りを奮い立たせる……その豹変具合が良かったです。
鞠萠に対する強い想いも言葉一つから凄く伝わってきて、ここの関係もこれからもっと見たいですね。


次は、東久世 徳子さん


レアスキル、ファンタズムに覚醒しているリリィで自由奔放に戦っているようでありつつも仲間を信じて正確に先を読む彼女の戦いは日葵達の目指した戦いを体現しているようにも感じました。
あのフランクな感じも好きです笑


次はイルミンシャイネスから
比田井 美夜受さん


すっごい可愛い容姿なのに、めっちゃ口が悪い。柄が悪い笑
だが………それが良い

そんな彼女にもリリィとしての強い信念があり、背中を預けるに相応しいと感じた相手への敬意と信頼を強く持っている所が本当に魅力的です

後はCHARM捌きも凄かった。鞘があるので、そういう刀を抜いたり収めたり………という動きだけでも様になっていてかっこよかったです。


後は日下部姉妹

蓮月・叢雨の双子が気になりました。



カリスマという希少なレアスキルを持っているのに自信を持てない叢雨
自信を持ち叢雨の前に立って支える蓮月
この2人がやり取りや関係が良かったのですが更に刺さったポイントは身長差

内気で妹な叢雨の方が身長が大きいのが……良いよねとなりました。キャスティング理由にそういう所も考えてたのかは分かりませんが……とにかくありがとうございます

あとキャラ単体で語りたいのは、吉井霞子さん




唯一の3年生リリィにしてルド女の未来や風音とも交流のある彼女の戦いや覚悟が凄かった
日葵を通してルド女での出来事を通してイルマの面々の動きを書いていて……かつてルド女のテンプルレギオンに助けられた霞子は未来が望まぬ強化実験を受けた事に動揺しつつも、彼女達の意思を受け継ぎ戦う事を誓った霞子がこれ以上の悲しみが起きない様にと戦う姿は本当にかっこよかったです。

他にも魅力的キャラいっぱいで、それぞれの関係性もとても素敵でした。関係性……アサルトリリィの醍醐味ですね



恒例のやべー教導官……笑（新しいパターン）
（扉を閉めるな）（腕輪コレクター）（品位を疑う）


美夜受さんと霞子さんの間にある関係や勇渚と歩結の過去など、描写されたものも良かったですけど更に踏み込んで、もっと見たいと思いました。



今回の見どころ関係性は(日葵周りはとりあえず置いておいて)伊万里と鞠萠、恋町と羽来ですかね

この2コンビは何より「冠輝の誓い」というシュッツエンゲルやシュベスターの様な契りをするシーンがあるんですよね

産まれや背負っている物なぞ関係無く一人のリリィとして見てくれた。そんな鞠萠と共に自由で華麗に戦いたいと突き進む伊万里
一目見た時から、強いしがらみの中にいると感じ取り、自分が日葵にそうされた様に彼女自身と向き合い接した鞠萠


姉妹の様な……姉妹とはまた少し違う。イルマならではの関係を体現する2人が今後どんな風に歩んでいくのか楽しみです。





同学年でも出来る契りということもあって恋町と羽来も誓いを交わすシーンがあるんですけど………
ここの2人のそれぞれの思いが強く伝わってきて感動しました。
イルマ四天王として、友として、ずっと一緒に戦ってきて、日葵の件でバラバラになりそうになったり後悔を抱えたりしたけど、それでも一緒にいたい。再び共に戦う覚悟を決める所から2人の互いへの想い、日葵と御巴留含めた4人の絆を感じてとても良かったです。


今作の舞台は日葵が話の中心にいる事もあり特にルド女の物語との連動性が強くなりつつ
日葵が新しい戦い方を目指すきっかけになった御台場迎撃戦や霞子達が未来の悲願を果たす為に死力を尽くした幕張奪還戦など、これまでのアサルトリリィシリーズで語られてきた大きな戦いも重要なポイントとなっていたり

初のイルマの舞台ではありますけど、他のシリーズ等を知っている事が前提かな？という部分が多い話運びになってます。

最低限の世界観を知っていた方が楽しめる……とは思いますが、それを知らずとも楽しめる要素は色々とあるはず

なにせアサルトリリィを観てきた人にとってもほぼ全員が初めましてのキャラクターや演者さんだと思うので

一人一人の個性や芝居だったり、関係だったり刺さる部分、発見はみんな同じ所からスタートなんで
こっから興味を持って他の作品を見てくれたりしても嬉しいですね

今回のエピソードとの繋がりが強いルド女の始まりの物語「シュベスターの祈り」の新たな公演も来月あるので、日葵や未来……ルド女の面々に興味を持ってくれた方はそちらもこの機会に見て欲しいです。


舞台での動き、アクションも流石アサルトリリィという感じになっていて凄かったです。

特に2つのレギオンの戦い方の違いがしっかりと表現されていて、それぞれの強みが分かりやすかったです。

ハコルベランドは掲げる通りのそれぞれの個性を活かした自由な戦いをそれぞれが披露し
イルミンシャイネスは規律を重んじる様な統制のとれた動きで戦っていて、今までよりもレギオンの特徴を動きで表現されているのが見ていて楽しかったです。

一番動き凄いなと思ったのは佐保様。レジスタ発動して跳んで、舞う。すごい

戦闘シーンではルド女の曲も使っていて、徳子と羽来のダブルファンタズムで約束の行方が流れるのが好きです。


動き出したイルマの物語。
まだまだ気になる関係や掘り下げて欲しいリリィはいっぱいいる(伊万里と夕星の凸凹コンビの更なる活躍や日下部姉妹中心の話とかが個人的には見たい)

今回は日葵の存在やルド女話が大きかったけど、今のイルマのリリィ達だけの話も色々と広げたり魅せてくれると嬉しいので………こっから更に展開してくれると嬉しいです。


東京御三家のガーデンが全部登場したし、これから3ガーデンのリリィが集合する様な舞台も見てみたいですね。
一柳隊の舞台の時のような色々なレギオンのリリィ達が力を合わせて戦う作品はそこ以外無いので（そこでイルマ四天王復活みたいな事したり、霞子とロネスネスの雪が一緒に戦ったりしたら面白そう………）
もし機会があればそういうのも見たいなと思います。
東京のガーデンという事でヘルヴォルやグランエプレも参加してくれたら更にアガる…………！

アサルトリリィの舞台はそれぞれの繋がりがしっかりありながら広がっていくからこそ、これから入る人は履修が大変かもしれないし、これからアサルトリリィを好きになってくれる人がどれだけ増えるのだろうかと思う事もありますけど

それでも、この舞台で見れる熱量や感情の爆発、関係、魅力は本当に沢山あるから

こっからも色々な人に愛される。アサルトリリィの輪が広がっていってくれたら嬉しいです。
そして(自分含めて)今好きな人達もアサルトリリィをこれからも愛していって一緒に様々な景色が見れたら良いなって思います。


今回はこの辺で
イルマの物語も、アサルトリリィの更なる展開も期待してます！




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