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[配信]アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院「シュベスターの祈り」感想

ひろとです。
無料配信してたので、改めて視聴して感想書いてみようと思った次第であります。現地に観に行ったけども
リリプロ版でも書いたけど………まぁ折角なのでね⬇

「アサルトリリィ」とはなんぞやというのはまぁ公式の概要を見て頂いて

簡単に言うと、女の子達が武器持って命を掛けて怪物と戦う物語です。超ザックリ言うと
元はアゾンインターナショナルというドールの製造や販売をする会社で展開されていたコンテンツです。勿論アサルトリリィもドール販売からスタートしていきました。

そこからアニメやスマホゲーム、舞台など幅広く展開されていきました。その1つである舞台作品がこれです。

アサルトリリィには色々な学校、ガーデンがありまして今回のメインとなるルドビコ女学院(通称ルド女)は東京の新宿御苑に位置するガーデンです。
主人公である岸本・ルチア・来夢がルド女に入学する所から今作のストーリーは始まります。来夢が全然リリィとしての知識や経験が無い事もあり彼女を通して世界観や専門的な用語の説明も挟まるので全体的にアサルトリリィというコンテンツの入門として適した話になっています。


改めて見て、このエピソード単体での完成度の高さもありながら今後の展開にしっかり紐づく細かい描写も色々あって見ごたえがあるっていうのを改めて感じました。

最初からクライマックスと言っていい程の熱の入った殺陣や劇伴からの聖恋のモノローグと共に流れ始めるOPソング。舞台というものを初めて現地で観劇した作品でもあるのですが、この導入で一気に引き込まれたし舞台作品の力強さを肌で実感しました。

アサルトリリィって本当に沢山のキャラクターがいます。そしてそれぞれ個性が立っています。
勿論ルド女もくせ者揃いだなと見てて思いました。面白いという意味で

シリーズの1作目という事もあって登場人物の紹介も兼ねたストーリーになっているけど、一々こういうキャラですと細かく紹介する尺も無いので特に初登場時の1年生はテンポ良く現れて好き勝手喋っていきます。上手いのはこの展開でも大体どのキャラがどういう性格なのかが掴める所。何回も見たり、エピソードが増えていく事でどうにか掴める場合が大体なのにルド女に関してはこの作品を初めて見た時点で大体キャラを把握出来たなと思いました。

そういう意味でもシリーズ1作目としての完成度は舞台アサルトリリィシリーズの中で随一かなと思います。そういった意味でも初心者向けです。

一応アサルトリリィって百合コンテンツらしいのです。
ちゃんとだろっ!って突っ込まれそうですけど本当にちゃんとそういうコンテンツでいいのか?と懐疑的になる部分もあったりします(笑)

とはいえ、女の子同士の関係性や絆の物語であるのでまぁ………いいのか?今作でもそういう登場人物の色々な関係が見えてきますが、1番の注目はシュベスター制度ですね。
ルド女における上級生と下級生の擬似姉妹契約でアニメを見た人は百合ヶ丘女学院のシュッツエンゲルの契りと同じ様な物と捉えてくれて大丈夫です。学校の校風によって名称や制度が少し変わったり有ったり無かったりします。

別の学校だと同級生同士で契りを交わせたりします。本当に色々あるので気になったら見て欲しいです。
そして今回は主役の来夢が上級生にして実の姉のシュベスターだった幸恵と契りを交わしたり、他校から転入してきたばかりでありながらレギオンの隊長として活躍する日葵と1年生でもかなりの実力を持つリリィのクララが契りを交わしました。

このリリィの契りを交わすシーンは舞台における一つの目玉なので当然、次回以降もある。沢山ある。毎回ある。
話が進むとこのコンビがそうなるのか?となったりするし、契った後でより親密となっていくシーンがあったりそれぞれなのが皆違って皆良いので、そこは本当に注目ポイントですね。


当時の写真

祈りの上演されていた会場は大分小さい劇場です。その小さな舞台でどう巨大な未知の生命体と戦う魅せるのか?というのもしっかり表現されているのも特徴。敵の姿やリリィの能力「レアスキル」の発動時のエフェクトなどを壁に映した映像で見せたり、人物のセリフでこういう状況、能力が発動しているなどが伝わりやすくなってはいるけど、何より凄いのは演者さん達の動き。武器を構え、振って、時に走り回る様は正に本当に戦場で命を懸けて戦う少女なのだ。戦闘中の緊迫とした空気や佇まいが劇場を大きな戦いの場に錯覚させるのだと個人的には思います。
やはりそれぐらいの迫力、熱量を感じる舞台です。



ストーリーの部分にも少し触れて行こうと思います。ルド女シリーズの前半2作にあたる「シュベスター編」は特に岸本・マリア・未来の存在が大きい。後半でも他校のエピソードでも存在感を示す程の人物だが、やはり彼女の関わる話が物語の主軸なのはここでしょう。
未来に何が起きたのか?何故彼女が死なねばならなかったのか?そんな気持ちを各々が抱えながらも、それぞれの今への向き合い方で再起していくストーリーを展開している。

彼女の物語に関する決着は次作でやるが、今作でもしっかり残された者達が乗り越えて前へ進むという区切りで終わるのが良い。それでいてしっかり次回へ続くな終わりなのも……良いのだ。


登場人物の話をしてるとキリがない事に定評のあるアサルトリリィ。
なので数人だけピックアップする。まずは一之宮・ミカエラ・日葵さん。他校から転入してきたばかりの実力者として登場。改めて見ると中々凄いなと思う。実力が知れ渡っているとはいえ急にやってきて急に隊長やっているのだから。こういうのがルド女の校風だといえばそうなのだが
よくよく考えると大多数の観客はこの舞台で初めて彼女を知る訳で、本来なら一体何がそこまで評価されているのかともう少し疑問に思われてもいい所、あまりそう言う声は聞いた事ない。
それだけ説得力のある立ち振る舞いをしているというのもあるし、演者の芝居が堂に入っているからこそでもあると思うのだ。


ちなみに日葵がどういう経緯でルド女にやって来たのかというのはイルマ女子美術高校編の舞台を見れば分かるので気になる方、見る機会があるならば是非見て欲しい。
ルド女での日葵の心情、この時、この場面でどう思っていたのかという理解がより深まります。



次は聖恋。ルド女の本筋において常に中心人物である彼女。話が進むに連れてお辛い展開が待ち構えている………と思ったが、改めて見ると物語の最初から彼女はお辛かった。
本当の家族……姉の様に慕い、目標にしていた未来の言葉と死を背負い、来夢を守る為に強い自分でいようとする聖恋。序盤の戦闘での彼女はそんな心境からなのかやはり空回りしていたなというのを感じました。

訓練や試験での戦いと本番の戦場はまた違うよね………っていう所も勿論ありますでしょうけど
百合亜との出会いが悪く前のめりであった聖恋が自分らしい在り方を見つけるキッカケになったのでしょうね。
百合亜………彼女もまた未来から意思を託された者の一人。来夢や幸恵を見守っているのと聖恋に対しては少し対応が違うなぁと思うのでその姿勢に思う所あったのでしょうね。

基本皆が未来を憧れ、未来の様になりたいと思う中で真っ直ぐに未来を越えるリリィになると声を上げるのは彼女だけですからね。
この2人の関わり合いの良い所は今後もいっぱいあるので見てない人はここも見て欲しい。



他にもこの舞台で書きたい事は色々あるし、キャラクターの事も言及したいが本当にキリがないので区切りとしたい
アサルトリリィの物語は近年様々な展開があり、スケールの大きい戦いも繰り広げている。今作の戦いや出来事はシリーズの時系列でも序盤の物で割とシンプルな物だと思っています。だとしても悲しい現実や熾烈な戦いを実感させ、命を懸け、守る為に戦う少女達の生き様を濃く描いています。しかし、話の全体が暗く重いかと言うとそんな事はなく、入学したての新たな生活に思いを馳せる部分や、微笑ましい等身大の少女達の日常を描いている部分もあり、そういう所も含めてルド女の魅力であると再認識しました。

この乗り越えた先の次作「秘密」
彼女達に……この世界の闇と残酷な現実が突きつけられていきます。この配信をきっかけに気になった人が増えてくれていたらいいなぁと思います。

秘密の方も感想改めて書こうかなと思うのでよろしくお願いします。それでは今回はこの辺で
読んで下さりありがとうございました!


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