YouTube大学で芸術を勉強してみたら発見だらけだった
何でも「かじる」って大事ですね…
どうも。
日本一もあと一歩って時に、メンタル理由で好きなことが一切出来なくなってうつ病にもなり6年目、26歳チアキです。
今回は、
芸術を知らないまま一瞬アーティストにまでなってしまった私が、
比較的素人向けの「YouTube大学」を見ただけでめっちゃ勉強になってしまった。
というお話です。
私に足りないのは芸術の勉強
前回、このような記事を書きました。(画像の指の位置がおかしいことに今気付きました)
【前回の記事の要約】
「芸術を学ぶと感性を失う」
と、長い間思い込んでいた私ですが、
彼氏に「いや芸術にも勉強は要るよ」と言われ、考え直してみた結果、
「自分に足りないのは勉強だ。」
「芸術、勉強しよう」
という風に考えが変わりました。
一応アーティストであったくせに、芸術を知らなかった自分に関しては、もうひたすら恥じ入るばかりですが、
逆にこれは超巨大な伸びしろとも言えます。
なんせ表現スポーツの人が「表現」の方を1ミリも勉強してなかったってことです。
なんなら美術の知識は中学止まりです。
専門分野の半分をゼロと言って良いほどやってないんですよ。
(酷い話ですが、)超伸びしろじゃないですか。
そして私は「良い作品を作って日本一になりたい」という夢があります。
超希望のある伸びしろが見つかればそりゃ飛びつくってもんです。
だから プライドも全部捨てて(難しいけど)、
今から基礎を積み上げていきます。
何を勉強しよう
さて、今回は初手なので、あまり計画を立てずに適当に勉強をしてみようと思います。
まずは私が所属している放送大学の授業を探してみました↓
・西洋芸術の歴史と理論
・アメリカの芸術と文化
・日本美術史の近代とその外部
・西洋音楽史
・舞台芸術の魅力
・日本文学の名作を読む
・音を追究する
・色と形を探究する
※それぞれ45分×15回あります(約11時間半
だいたいこんな感じでしたが…
…よく分からん!!!
(いや、ウソだろ…)
(お前本当にアーティストだったのかよ…)
というツッコミはさておき、私はど素人ですし、この際もっとハードルを下げようと思いました。
そこで…
_人人人人人人人人人_
> まさかのYouTube <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
やはりハードルを下げまくるには、
大学より本より、これでしょう。
今回はこの動画を選びました。
中田敦彦さんのYouTube大学です。
(実はファン)
芸術そのものの概論が知りたかったのと、
多分かなり分かりやすいだろうということで、
こちらを選びました。
「アートが分からない」わけ
さて、さっそく動画を見てきました。
こちらの動画、「13歳からのアート思考」という本の要約動画なのですが、
正直、めっっっちゃ分かりやすいです。↓
この本は13歳、つまり中学生になったばかりという年齢からを対象にしていますが、
その理由は、「美術は中学に上がった途端、嫌われる科目だから」だそうです。
美術教育では知識と技術ばかりが偏重されます。
美術って、作品名と作者ばかりを機械的に覚えさせられて、謎の理由で自分の作品を理不尽に採点されますよね。
この教育のせいで、私たちは、
「芸術って難しい!」
「アートなんて全然分かりません!」
という状態にさせられていると、
そう著者は主張しているようです。
アートの楽しみ方
個人的には超ビックリしたのですが、
アートは、
・「作品そのものだけを見ても面白くない」
・「大事なのは根っこを知ること」
と著者は主張しているようです。
その作品が
・どんな時代に、なんで作られて、
・どういう意味が込められているか。
・先人がどこに興味を持ち、
・なにを探究してきたか
この、「根っこの部分」を知るからこそアートは面白くなるのだそうです。
そんな1番大切な根っこの部分を全部すっ飛ばして、表面に出てきた作品だけを見るから、アートがつまらないのだ、
と主張されていました。
作品は分からないのが普通!?
この部分には本当に驚きました。
「アートって作品だけを見て何かを感じとることこそが大事なんじゃないの!?」
…って本気で思ってたからです。
中学の時も音楽鑑賞とかありましたけど、曲に関する情報ほぼゼロで謎の古典曲とかを聞かされてたわけです。
そんで「感想を書け」って言われるんですよ。
当時の私、「歌詞もないのに分からんわ!」状態ですよ。
もはや分からなすぎて曲のタイトルだけからテキトーに想像して書いてましたからね。
でも、そういう教育を受けたわけですから、
「分からない方がおかしいんだろう」
「自分には芸術のセンスがないんだろう」
って、今の今まで思ってたんです。
でも、「分からなくて当然だ!」
と動画で断言してもらった私は、
「作品から感じ取れなくても良いんだ」
「自分がおかしいわけじゃないんだ」
そう分かって、
すごく救われた気持ちになりました。
ありがとう末永さん。(←著者)
ありがとう中田さん。(←解説者)
センスとか感性という謎の言葉に閉じ込められていた私は、大いに解放されました。
アートの歴史
昔、アートのゴールは1つだったそうです。
それは、写真みたいな絵を描くこと。
しかし、カメラが出来て以降、
「写真みたいな絵」の価値は急落します。
そりゃ写真の方が良いからです。
そこでアーティスト達の模索が始まります。
「アートにしか出来ないことは何だ。」
この模索の歴史こそが、
20世紀の美術史だと、著者は語ります。
書籍では、20世紀のアーティストをたった6人に厳選して紹介しています。
↑みんな大好き、ピカソも紹介されています
この6人の有名なアーティストは、なんと全員が全員、美術に対する固定観念からの解放を体現した人物です。
全員は無理なので3人だけ紹介します。
「自由に実物と違う色塗っても良くない?」
という考えを絵で表現し、当時絶対だった、
色使いの常識を打ち破ったマティス。(↓)
「実在しないものを描いてもいい」
という考えのもとに音楽を絵にして、
人類初の抽象画を描いたカンディンスキー。↓
「アートは美しくなくても良くない?」
と主張するために「男性用の小便器」にサインを書いて作品として発表し、
「アートは美を追究するもの」という固定観念を壊したデュシャン。(↓)
紹介された6人のアーティスト達は、
・アートにしか出来ないことを模索し、
・それまで常識だった考えに対して、自らの作品を通して異を唱え、
・新たな常識を作り出してきたのです。
アート思考とは何か
先ほどのアーティスト達は全員が全員、作品発表時に、賛否両論を巻き起こしています。
今でこそ抽象画もピカソのような絵も当たり前ですが、
当時の人々からすると、どれも常識外れのあり得ない作品だったのです。
しかし、これこそがアート思考であると著者は言います。
私たちが当たり前としている常識だって、
ある1つの時代の考え方に過ぎないのです。
私なりの解釈ですが、
アート思考とは、
今まで当たり前だったことに、自分なりのやり方で異を唱え、新しい常識を創る=イノベーションを起こすこと
ではないかと思いました。
動画から学んだこと2つ
①アートは作品の背景を知るからこそ面白い
「アートって作品だけを見て何かを感じとることこそが大事なんじゃないの!?」
と、信じ込んでいた私ですが、
この著者は、「むしろ作者の背景や考えに触れないとつまらない」と主張していました。
たしかに私も、今回の動画を見て初めて
「美術史って面白い!」
と感じましたし、
「裏を知るからこそ面白い」のは、
テレビでも映画でもそうですよね。
「背景を知ることでアートを楽しめる」
のは、多くの方にとっても当てはまるのかな、と思いました。
②固定観念を壊すのがアートである
「アートって結局なんの意味があるの?」
と思っていた私ですが、
「固定観念からの解放」を目指すことこそがアートなのです。
もちろん他の役割もあると思いますが、
20世紀の美術史は、
固定観念からの解放の歴史でした。
当時、賛否両論を巻き起こした6人の芸術家たちの作品は、
過去の固定観念を破壊し、今の常識=当たり前を創造したと言っても良いのではないでしょうか。
「アート思考はコミュニケーションでもビジネスでも使える」そうなので、本の6人のように「アートの常識」に挑まなくても、
「自分なりの新しい価値観の提案」は出来るかもしれない、とも思いました。
これからやること
「アーティストは作品で語れ」
「むしろ余計なことを言うな」
みたいな洗脳を食らっていた私でしたが、
今から乗り換えます。
「アートは作品の背景を知るから面白い」
「だから私は語り続ける」
私は作品だけから何かを感じ取れるほど感性が豊かではありません。
だからこそ、あの手この手で多くの方に伝えたいと思いました。
自分の価値観や背景、そしていつかは作品のことも。
「練習も出来ない癖に何を書いてるんだ」
「こんなもの発信したってカッコ悪い」
そう思っていた私ですが、考えを改めました。
たとえ練習が出来なくても、
何年も作品が出せなくても、
noteの文章でも、
下手なイラストでも、
なんでも良いから…
私のこと、私の考えを
発信し続けようと思います。
動画で紹介されていた本
お読みいただきありがとうございました。
もし、ここまで読んで
「まあ良かったよ」
「なんか頑張ってるなぁ」
などと思って下さって方はぜひ、1秒で出来ますのでスキをポチッと押していただけると嬉しいです。チアキ氏が喜びます。
さらに、チアキ氏を喜ばせたい方は、軽率な気持ちでフォローボタンを押してみて下さい。画面の向こう側でめっちゃ喜びます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?