「障害=できない」ということではない。〜アスペルガーでも結婚したい〜
※前提としてここで言う「できない」は「自分自身で変えられることに対して」言っているものなので、自然現象など人間にはどうしようもないものについては語ってません
僕はアスペルガー症候群だ。このアスペルガー症候群は発達障害の一つだ。皆さんはこの「障害」と聞くとどんなイメージを受けますか?「できない」「苦手」「めんどくさい」などのネガティブな印象を持つ方もいれば、「個性」「性格」などその人を構成する人の一部と捉える人もいるだろう。しかし、この中でポジティブに捉えられる人は少ないだろう。そういう人がいたら僕は尊敬する。僕はネガティブな印象しか持てない。この記事は、僕と同じようにネガティブな発想を抱く人向けだ。ポジティブな発想を持てる人は、「こういう考えを持ってる人もいるんだ」程度に見てくれると嬉しい。
そもそも障害とは?
障害とGoogleで検索すると、「正常な進行や活動の妨げとなるもの」と出てくる
さらに「正常」と検索すると「正しいとされる状態」と出てくる。僕は形の無いものはイメージできないので、この「正しい」という意味がよくわからない。
バトルアニメで例えると、正義、悪という概念が成立するものが多いが、僕たちが「悪」と感じるものでも、悪側から見ればそれが「正義」と捉えているかもしれない。このように「正しい」について考えるとキリがないのでここまでにするが、「正しい」とは曖昧で範囲の広い表現だ。
そう考えると、障害とは範囲が広くどのように考えることもできるので、その範囲を自分で決めることで、ポジティブにもネガティブにも捉えることができるということ。
僕はどう考えてもネガティブな印象しか持てなかった。自分は将来幸せな家庭を作りたいという野望があり、そのためには対人スキルは必須だ。アスペルガーは対人関係で問題を抱えやすく、ネガティブなものでしかない。
「できない」は「できる」に変えることができる
こんなネガティブな障害を持ってる僕でも、「幸せな家庭を作る」ためには、この障害について対処する必要がある。そのために勉強し始めた。
初めはYouTubeでコミュニケーションスキルの動画から始まり、現在ではメンタリストDaiGoさんの「Dラボ」と読書で知識を集めている。
知識を集めていく上で今まで形になってなかった自分の苦手な要素を、言葉として知ることができる。例えば、会話が苦手で相手を不快にさせることが多かった僕は、なぜ不快にさせてるのかわからなかった。そんな中会話の勉強をしていくうちに、
会話の基本は相手の話を聞くこと。なぜなら、人間は自分に興味を持ってくれる人に好感が持てる
ということを学び、
もしかしたら僕は自分の話しかしてなかったのでは?→僕は周囲より僕自身に興味ある人間なのでは?
という自分に足りない点に気づくことができた。
ただ、ここで学んだことを忘れてすぐ自分の話をしてしまったり、そのことに気づけなかったり、別のことに興味を持つと今まで意識してたことができなくなるなど、壁になる部分が多い。しかし少しずつだが、会話で相手の話を聞けるようにはなってきた。
ん?今気づいたが、この壁が障害ということなのか?
「障害=できない」ではなく「障害=できるまで時間がかかる」
そう考えると、障害とは無意識にできる人より、できるまで時間がかかることだと考えられる。
「できない」ということはなく、できるまでの過程で死んでしまったら「できなかった」という過去形で終わる。
「できない」はやらない言い訳だ。こう聞くと反発されそうだが、時にはいいものでもある。僕はうつ病を患った時に身をもって体験した。その経験は他の記事で書いてるのでそちらを見て欲しい。
大事なのは、その思考が回復、改善などの「前に進むための選択」に繋がるのかどうか。うつ病など不安が大きすぎる時は、これ以上落ち込まないために「停滞」という選択が回復のための最善になることが多い。程よい不安の場合だと、「行動」が改善につながることが多い。
じゃあ、今何をしたらいいんだろう?正直なんでも良い。その結果「自分について」知ることができれば良い。
自分を知る
自分を構成する要素はなんなのでしょうか?少なくとも形のある「肉体」についてはわかりやすいだろう。でも形のない「思考、性格」についてはよくわからない部分が多いだろう。
「自分は違う。自分の性格や考えてることは知り尽くしてる」という方もいるかもしれません。残念ながらそういう方ほど自分を理解してません。
DaiGoさんの著書である「超客観力」だと
誰もが自分のことは10%ほどしか理解できてない
と書かれています。そのために自分を知る必要がある。
じゃあ、そのために何をすればいいか?具体的に何をすればいいかはなんでも良い。その行動をするときに「自分を知る」ということを意識できれば本当になんでも良い。一番簡単なのは普段から「好き」で「気づいたら」行動してるものがいい。
自分は暇な時アニメを見ることが多いので、それで例えて説明してみる。
・アニメのジャンルによって「面白い、つまらない、落ち着く、やる気が出る」など、どのような感情を持つのか?
例)自分はバトル系は好きじゃない。恋愛系、ギャグ系の作品は好きだ。
・感情を理解できたら、その感情はなぜ沸くのか考えてみる。
例)バトル系が嫌いな理由は、自分と異なる思想を持った相手を「受け入れる」のではなく、「排除する」という考え方が気に入らないから。好きな作品には、恋愛要素や成長要素がある。恋愛も成長も「目標に向かって自分なりに考えて、勉強して、実際に行動する」というところが好きだから。
・「好き」と「嫌い」の差は何か考えてみる。
例)バトル系は嫌いだが、その中でも恋愛やギャグ要素のある作品はある。それらでも好き嫌いが分かれる。なぜだろう?おそらくより現実に近い状況が好きなんだと思う。恋愛で悩む描写は現実でもあることだし、ギャグ要素は、そのキャラの欠点が強調されることが多く、完璧な人間より現実に近い。
・その差から好きな行動によって自分が何を欲しているか仮定する。その仮定を今までの経験や知識と組み合わせてみる。
例)現実に近いものが好きで、現実離れのものが嫌いということは、僕は現実に近いものではないと共感できないということ、自分に近しい人から何かを学びたいということなのかな?そう考えるとアニメを娯楽ではなく勉強目的で見てるのではなかろうか?
僕は新しいことを学ぶことで自己改善することに興味があり、だから周囲より自分に興味が向きやすいのでは?
これはほんの一例であり、これを見てるあなたにとって有効な方法かわからないし、「できなくていい」と思う方にはどうでもいいことだと思う。もし、あなたが「できない」ということで悩んでる場合は試してみて欲しい。
悩んでいることで「できないからやれない」という方は、「できない」を「できそう」というところまでハードルを下げると良い。例えば、「毎日運動する習慣をつけたいけど、続かない」と思う人がいたとする。この運動の部分を「毎日1回だけ腕立てする」と変えるとできそうと感じるだろう。
「できない」を「できる」に変えるためには、少なくとも行動を起こさなければ「できない」というところから変わることができないでので、「できそう」というところから試してはいかが?
今回はここまで。長々読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします
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※今回の記事の引用
メンタリストDaiGo 「超客観力」