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靑生ふゆ
2021年4月12日 07:38
名前の無い移動式サーカス。テントは、赤と白いの縞々で、老いぼれたライオン一匹と疲れた道化師、嘗ての夢。 今、テントはベルリンの郊外、小さな遊園地の隣にしんなりと潜んで居る。静。二十二時、開幕。 ピエロの呼び声とオルゴールの音楽が流れたら、サーカスの始まりだ。客は疎ら、それ位が良い。チケットが折られ、レッドレルベットの簡易席に座ったら、いざ開幕の刻。 「さあさ、この世は陳腐な夢だ!遊んでおゆ
2021年4月17日 14:46
緑、飛ぶ虹彩。刺すやうに。見る。 ソラスは立ち尽くしていた。港。船着き場に船は一艘も無い。海は白ばんで、たおやかに息をしている。 少年と呼ばれる時間は幾ほどだろうか。13歳。新浜中等学校の二年、夏、七月。未だ、ソラスはただ少年でしか無く、青色だった。 爪が伸びている事に気づく。僕は生きて居るやうだ。気持ち悪い。 齧り、爪など剥ぐこゝろ。生など、嗚呼なんと醜い!コンクリートに仰向けて、空に
2021年4月17日 17:09
縞々、変な名前。今日はカフェラテを飲んだ。買って貰った奴。 僕は縞々。⓪歳のつもり。 零才児が何を考えて居るか、もう忘れて仕舞ったけれど、多分ゆめのやうな事だろう。胎内デアルとか、前の人生、宇宙! コルクボードが貼ってある。何故?お洒落なのだろうか?理解しかねる。 TVはリサイクル。いつもの事。 吐き気がする。これもいつも。慣れたよ。簡単に云えば、諸々詰まらないのだ。 カレーかポテチ