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🟧 犬も歩けばミャンマー麺に当たる① 〜TEA SHOPの謎〜 🟧


ミャン飯よりミャン麺

ミャン飯屋のカオゲン

タイに来始めてからかなり長い間タイ飯屋に行ってもクイティアオやバミーなんかの麺類ばっか食べてた。特にカオゲン(ぶっかけ飯)を普通に食べるようになったのはけっこう最近の話。理由は作り置きだったり冷めた料理が嫌いだったってことと、そういうお店ではご飯(お米)が美味しくないことが多かったから。

シャンカオスエの生麺

そんな流れでミャン飯屋に行っても食べるのは9割以上は飯物じゃなくて麺物。ミャン飯の場合カオゲン屋(ぶっかけ飯)のおかずが強烈に油っこいってこともあるんだけど。


雑貨屋っぽいTEA SHOP

店頭の看板に店名が

そんなこんなで新企画はミャン麺とミャン麺のあるお店について書いていこうと思う。初回は個人的なミャン麺原体験の街プラカノンのお店。店名は『SAMUI FAMILY TEA SHOP』だけど画像の通り店頭にニンニクやらジャガイモやら売ってるし。店内も食材が並んでて雑貨屋的な雰囲気。飲食用のテーブルは2つしかない。普通に雑貨屋にしか見えないのになんでTEA SHOPなんだろう。

店頭にはニンニクやジャガイモも売ってる
雑貨屋的な店内

ちなみに、このお店、去年までは別の場所にあって今年に入ってここに移転した。移転前はテーブル席も4-5卓くらいあって今よりもう少し食堂っぽい雰囲気だったけど。移転後は単なる雑貨屋になってここが食堂って感じはあまりない。

移転前の食堂的な店内

テーブルの上にはミャンマー語だけのメニューとテーブルセットが置いてある。メニューの左側はお茶やコーヒーなどの飲み物とご飯物、右側は麺物。テーブルセットは卓上調味料と飲み放題の熱いお茶。ほとんどのミャン飯屋ではお茶は飲み放題。このサービス具合がタイ飯屋との大きな違い。

メニューとテーブルセット

ラペイエザン?

そう言えばミャン飯屋ってカフェでもないのにTEA SHOPとかTEA HOUSEって名前のお店が多い印象。中国では茶餐廳()、シンガポール、マレーシアではkopitiam()みたいなものがあるけど本来の意味はそれに近いようだ。ミャンマー語ではラペイエザン (လက်ဖက်ရည်ဆိုင်)()って呼ばれイギリスの植民地時代に始まった業態らしい。バンコクにも旧市街やチャイナタウンに中国系タイ人向けにある。

バンコクの中国風カフェ

メニュー

🔸シャンカオスエ

シャンカオスエトーク

初めて行くミャン飯屋では大概シャンカオスエを注文する。普通は汁なし(トーク)汁ありを選べるけど聞かれない限り特に指定しない。どっちが出てくるかも楽しみのうち。結局出てきたのは汁なしの方で麺は大好きなモチモチのサンズィー。

汁なし麺はミャンマー語でトーク(သုပ်)と言っていわゆる混ぜそばなんだけど、Google翻訳するとなぜかサラダとなり実際の感じとはちょっと違う。

この混ぜそばはいろんな調味料を入れて和えた麺の上に味付けした鶏肉やピーナッツや揚げタマネギをトッピングするけど先日はトッピングの具材がないから豆の天ぷらが載っけてあった。これはこれで嬉しかったけど。

🔸カオスエ

カオスエトーク

カオスエとはタイヤイ(シャン)語では小麦麺の意味らしいけどミャンマー語では広義では麺類全般を指すみたい。だからメニューにカオスエトーク(ခေါက်ဆွဲသုပ်‌)って書いてあってもどんな麺かわかんなかったりする。ここでは極細の米麺のモンディ(モヒンガーでお馴染みのカノムチンみたいなコシなし茹で置き麺)だった。
トッピングは豆の天ぷら。ミャン麺って汁ありでも汁なしでも揚げ物をトッピングすることが多いけどこれってチェンマイ風のカオソイの起源じゃないかと思ってる。


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