
猫の扁平上皮癌、発覚。下アゴ半分切除へ|猫の扁平上皮癌
画材のことを書き溜めてみよう、と思ってnoteに手をつけたのに、我が家の大切な家族が扁平上皮癌になりました。
少しでも同じ病気の猫さんのためになるならと、ここに書いていこうかなと思います。
年末、アゴにポコっと小さな腫れができていました。
皮膚炎のなごりがある子なので、ニキビかなと思い、消毒して様子をみていました。
2月、どうにも引かず、大きくなっている気がしていつもの先生に診てもらうも、まずは抗生物質で様子見る手順かなぁ、と。それで大きくなってくるとまずいからよく見ていてね、と。
先生とは25年のお付き合いなので、絶大な信頼を寄せています。
まずはお薬をトライ。
歯茎の腫れが少しひいたことをご報告。少し様子見てみましょう、と。
自分のことでバタバタしてしまい、4月に入って慌てて先生に電話して相談しました。
「なんだか少し大きくなってきている気がする」
と。
すると、大きめの設備の整った口腔外科にいったほうがよい、との判断で、アドバイスもらいました。
大失敗。
早く連れていけばよかった、と、そうなってから気づいても遅いのですが、毎日元気にごはんもりもり食べて、おトイレもしっかり、みんなと取っ組み合いもして元気に見えたので油断してしまいました。
初めての口腔外科、お見立ては「扁平上皮癌」。仕事で人間の皮膚科の医師のための学習サービスを作ってたことがあるので、少しは知識のある病でした。
急いで検査と、手術の手配を、という流れになり、明後日確定診断がでます。
先生のお見立てだと、下アゴの半分を切除すれば、転移や再発はなんともいえないけど、もう少し一緒にいられるのではと。
このままにしておいたら余命2ヶ月だった、と告げられました。
腫瘍がアゴの骨を侵食してぽきっと骨が折れて、間が腫れていると。触ってもお口あけてみても、ちっとも嫌がらなかったので、こんなことになってしまった…と後悔。
そんなこと言っててもはじまらないので、いつもの「おかん」を装いながら、口腔内の環境を整えて手術にのぞむべく、抜歯と歯周病の治療、確定診断のための生検をしてもらいました。
そこまでしても、ごはんぺろり、おトイレもりもり、みんなと遊び、アゴ触ってもまったく嫌がらない姿をみていると、余命2ヶ月が頭の中でつながらず、混乱しますが、事実は事実。
沢山食べて体力つけさせて、お薬飲ませて、いつも通りの日常でストレスなく手術日まで楽しく暮らせるようにする、今できることをがんばらないと。
なぜこんなに元気かというと、いろいろ調べてみると12歳半なのに内臓が元気なことがわかりました。
奇跡はもうすでに起きていて、本人もお腹だして寝れるほど自覚のない状態だったのです。

この奇跡をうまく生かさなければ…。
神様、まだ連れていかないでください。
まだ元気なんです。
大変な手術にはなりますが、ゆずの、生命力にかけてみようと思います。