デザイナーだっていろんなかたちがあっていい
ベーカリーから考える「あり方」の多様性
デザイナーとして仕事をしていると、「デザインの正解」や「理想のデザイナー像」みたいな話が出ることがあります。でも、そんな話を聞くたびに思うんです。デザイナーのあり方って、ベーカリーと同じで一つの型にはまらなくていいんじゃないかと。
例えば、ベーカリーと言っても、地元の人に愛される、気軽に立ち寄れるワンコインのパン屋さんもあれば、高級レストランにパンを提供するお店もある。それぞれのスタイルがあるし、どちらも立派なベーカリー。どちらが上とか下とかじゃなくて、そのパン屋さんが選んだスタイルで誰かを幸せにできているなら、それでいいと僕は思います。
デザイナーも「こうあるべき」じゃなくていい
同じように、デザイナーのあり方だって一つじゃなくていい。
商業デザインで多くの人に見られるような作品を作るのも立派なデザイナーの仕事だし、少人数のクライアントに寄り添って丁寧に作り上げるスタイルだって素敵なデザイナーのあり方。僕も、フリーランスという立場で仕事をしているからこそ、「自分にとってのベストなデザインのあり方」を常に考えています。
誰かを支えたり、喜ばせることができればそれで十分
僕が大事にしているのは、自分のスタイルで誰かの役に立ったり、喜んでもらえたりすること。それさえできていれば、他のデザイナーのやり方と比べて「これでいいのかな?」なんて不安に思う必要はないと思っています。デザイナーの仕事も、パン屋さんのようにその人らしさやスタイルが表れるもの。誰かが「こうあるべき」と決める必要はないはずです。
自分のスタイルを信じる
もちろん、悩むこともあります。特にフリーランスだと、「これで合っているのか?」と迷うこともあるけれど、そんな時はベーカリーの例を思い出すようにしています。自分にとって大切な価値観やスタイルを守りながら、その中でできることを精一杯やれば、自然と「自分らしい」デザインの形が見えてくる気がしています。
僕なりのデザイン・仕事のあり方
結局のところ、僕にとってのデザイン・仕事のあり方は「自分が自信を持って提供できるかどうか」に尽きます。他の誰かのスタイルに合わせるのではなく、自分なりのデザインで誰かを支えたり、幸せにしたりできれば、それが僕にとっての正解。これからも自分のスタイルを大事にしながら、いろんなデザインのかたちを楽しんでいきたいと思っています。