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フリーランス・デザイナー

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【才能に頼らない仕事術】 人見知りデザイナーの持続可能なフリーランス戦略

※この記事は途中まで無料でお読みいただけます。 突然ですが、皆さんはフリーランスにどんなイメージを持っていますか? 組織で働くビジネスパーソンからは、自信満々で精神的にタフそうなイメージを持たれているかもしれません。なんの後ろ盾もないまま世の中を渡り歩く才気あふれた人物。そんな風に美化している方もいるかもしれません。 でも実は、そうでもないんです。少なくとも僕の場合はそこから遠い地点、ほとんど真逆と言える地点からキャリアをスタートさせました。技術的な才能は人並み。しかも

¥980

好きなことを仕事にする小さな幸せ

デザインの価値とは広告賞を獲るとか、世界に大きな衝撃を与えるとか、そうした派手な成果を目指すのはデザイナーのひとつの夢かもしれません。でも正直、僕はそこをゴールとは思っていないです。それどころか、自分にそんな力があるのかどうかも疑問ですし、何よりそれが本当にやりたいことなのかも分からない。 僕にとって大事なのは、デザインを通じて誰かの役に立ち、その対価で生活していけるということ。それができている今の環境は、実はすごく幸せなんじゃないかと感じています。 「好き」と「仕事」の

受けるだけが仕事じゃない、断るという選択肢の大切さ。

仕事を断ることは、仕事人・デザイナーにとって必須のスキルです。特にフリーランスのデザイナーや、フリーに近いワークスタイルで働いている人、クリエイティブな職業に携わる人にとって、自分の限界を知り、適切に対処する能力は仕事を続ける上で不可欠。今回は、自分が仕事を断る時の判断基準やそう考える根拠について書きたいと思います。 自分のキャパシティを知るキャパを超えている、超えかけているな…と感じたら、僕はとにかく断ります。 キャパを超えかけている状態というのは、例えば「んー…頑張っ

無償で追加提案を求められた時の、プロの対応術

当初の打ち合わせでは1案で話が進んでいたのに、いざ制作に入ってから「(価格はそのままで)2〜3案ほど作ってもらえませんか?」なんて言われる。こういう経験、一度や二度はあるんじゃないでしょうか。 正直、こんな要求を受けると、ついイラッとしてしまいがちです。でも、ちょっと待ってください。そんな反応は、プロとしていかがなものでしょうか。今回は、こういった状況にどう対応すべきか、一緒に考えてみたいと思います。 感情的にならないまず大切なのは、感情的にならないこと。確かに、突然の追

適正な評価を守るための「約束」と契約の話

デザイナーにとって、無茶な値下げ交渉や見積もり時のトラブルは悲しいことに「あるある」です。おそらく、デザイナーとクライアントの数だけエピソードが存在することでしょう。今回は、僕が実際に過去に経験した値下げ交渉と、どのように対処をしたのか、について話したいと思います。 たくさん依頼するから値下げして昔、「毎月〇〇件の依頼をするから、安くしてほしい」という提案を、クライアントからいただいたことがあります。一見すると安定した仕事の確保を約束するものであり、デザイナーにとっても魅力

フリーランスデザイナーのジレンマ – お任せデザインの落とし穴

フリーランスデザイナーとして働く上で、時々直面する問題の一つに「お任せデザイン」があります。お客様から「全部お任せします」と言われると、初めは自由度の高さにワクワクするかもしれません。 しかし、実はこれが一つの大きな落とし穴です。具体的な指示や方向性がないということは、デザイナーは何を基準にデザインを進めれば良いのかハッキリせず、迷走しやすくなるからです。 迷走の始まり「お任せ」のオーダーを受けた際、デザイナーはクライアントの期待する結果を推測しながら作業を進めることにな

デザイナーの一日をデザインする!仕事のための時間管理術

デザイナーとして、クオリティの高い仕事を提供することは当然の使命です。しかし、そのためにはただ「忙しい」、「仕事が山積みである」というだけでなく、忙しさの質を大切にすることが重要だと考えています。 仕事に追われて目の前のタスクだけをこなすだけでは、長く活動するデザイナーで居続けるのは難しいでしょう。タスクと準備をバランス良く組み合わせる必要があります。 忙しさの質を大切にするために毎日の予定をデザイン業務だけで埋めてしまうと、将来的に仕事が先細りするリスクがあります。そん

フリーランスデザイナーのジレンマ – お任せデザインの落とし穴。

フリーランスデザイナーとして働く上で、時々直面する問題の一つに「お任せデザイン」があります。お客様から「全部お任せします」と言われると、初めは自由度の高さにワクワクするかもしれません。 しかし、実はこれが一つの大きな落とし穴です。具体的な指示や方向性がないということは、デザイナーは何を基準にデザインを進めれば良いのかハッキリせず、迷走しやすくなるからです。 迷走の始まり「お任せ」のオーダーを受けた際、デザイナーはクライアントの期待する結果を推測しながら作業を進めることにな