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【絵本レビュー】 『かえるをのんだととさん』

作者:日本の昔話
再話:日野十成
絵:斎藤隆夫
出版社:福音館書店
発行日:2008年1月

『かえるをのんだととさん』のあらすじ:


腹の痛くなったととさんは、お寺の和尚さんに相談に行くと「腹に虫がいるから蛙をのむといい」と言われ、蛙をのみこみます。その後、蛇、雉、猟師、鬼と前にのみこんだものを食ってしまうものをのみこみます。最後は和尚さんがととさんの口の中に「鬼はそとー」と豆を投げこむと。。。

『かえるをのんだととさん』を読んだ感想:

「面白いんですよ」と言ってママ友達が貸してくれました。内心「昔話はちょっとなあ」と思いつつ絵が面白かったし、題名からは典型的な昔話のような気がしなかったので読んでみることに。なんとまあ、シュールな内容ではないですか。腹の具合が悪くなるたびにかかさんに泣きつくととさん。もう思いっきり情けなくダメおやじ風に読んで、ある意味ストレス解消。息子はなんでも飲み込むととさんに最後は呆れておりましたが、子供ながらにさすがにこれは飲めないということは明らかだったようで、途中からギャグと受け止めいていた感があります。私のように古風な昔話が苦手という方には入り込みやすいかもしれません。

『かえるをのんだととさん』の作者紹介:

日野十成(ひのかずなり)
1942年、岩手県生まれ。新聞記者、雑誌記者、建設会社従業員などを経て、現在、子どもの本関係のフリーライター。絵本の仕事は『カガカガ』(「こどものとも」425号)『ずいとんさん』(こどものとも傑作集)『かえるの平家ものがたり』(福音館書店)がある。東京在住。


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