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【絵本レビュー】 『おいしいゆめをみてください』

作者/絵:青野広夢
出版社:絵本ひろば
発行日:2019年12月

『おいしいゆめをみてください』のあらすじ:


バクさんは今夜も大好物の“悪い夢”を食べにやってきた。
ヒツジの坊やは気持ち良さそうに“良い夢”をみているみたい。
「さあ、食事の時間です」バクさんはおいしい夢を食べるために…

『おいしいゆめをみてください』を読んだ感想:


片眼鏡にタキシードのなんともエレガントな佇まいのバクが、ナイフとフォークを持っている表紙になんとなく興味を持って読んでみました。バクは悪いゆめを食べてくれるというのはよく聞く話ですが、考えていなかったのは「もし誰も悪夢を見なかったら」バクは一体何を食べていくのでしょう。とても面白い観点から描かれた絵本だと思います。

そういえば数日前悪い夢を見ました。助けを求めて叫びたいのに声も出ず、向こうにいる人の気を引こうと懸命にもがくけれど、喉に何かが詰まって叫べません。もがいてもがいてもがいて目が覚めましたが、どうしたことか全く夢の内容を覚えていないのです。ただ、叫べなかくて辛かったという記憶だけ。ああ、そうかバクさんが食べちゃったんだ。お腹いっぱいになったかな。

『おいしいゆめをみてください』の作者紹介:


青野広夢
1990年、千葉県生まれ。パステル画家・絵本作家として活動中。
心の中の動物たちを柔らかで深みのあるパステル画で描いています。

絵本「きみにみえるように」出版(ぶんしん出版)
関東の百貨店を中心に展示会・ライブペイント・サイン会を行っております。ご興味のある方はWebサイトまたはTwitterにて展示会の予定や過去の作品を掲載しておりますのでご覧ください。


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