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【絵本レビュー】 『おならうた』

作者:谷川俊太郎
絵:飯野和好
出版社:絵本館
発行日:2006年6月

『おならうた』のあらすじ:

さぁ、子ども達の大好きな「おなら」の絵本です。まるごと一冊「おなら」の絵本です。
谷川俊太郎「わらべうた」(集英社)に収録されている「おならうた」という詩に飯野和好さんが新作の絵を添えて出来上がったのがこの絵本です。

「いもくって ぶ」 「くりくって  ぼ」・・・期待を裏切らない内容でしょ?(おなら好きの子どもに。)
それからずっと続いて・・・「りっぱに べ」あたりになると想像を超えてきています。


『おならうた』を読んだ感想:

困った時のおなら様。どんな絵本を選んだらいいかわからない時のおなら様。うんち様も金剛力士像のように一緒に並んでいますが、この2つはほぼ確実に3歳以上の子供にヒットしている、ような気がします。しかも今回はあの谷川俊太郎。さあ、言葉のマジシャンにおならを語ってもらおうではないですか。

素晴らしい。なんて素敵なリズム感なんでしょう。ブサ可愛い絵も愛嬌があって憎めません。子供たちに読む時心したのは、「ぶっ切れる」です。恥ずかしがってしまったら、せっかくの勢いの良さが消沈してしまいます。だからもう子供が本気で笑ってくれるように、思い切って読むことが大切だと思います。

それぞれのおならシチュエーションも、あるあると思い当たるものが多く、クラスの男の子がおはようございますってお辞儀した途端、ぽ、って出ちゃったなあとか、うちの母親に「お風呂でおならしても臭いんだよ」となぜかこっそり教えてもらったことなどが、ぐるぐると頭を巡ったのでした。

『おならうた』の作者紹介:

谷川俊太郎
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。


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