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【絵本レビュー】 『マドレーヌといぬ』

作者/絵:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
翻訳:瀬田貞二
出版社:福音館書店
発行日:1973年5月

『マドレーヌといぬ』のあらすじ:


マドレーヌの絵本の2冊目。みんなと散歩に出たマドレーヌは、いたずらが過ぎてセーヌ川へどぼん! そのとき1匹の犬が……。アメリカ最高の絵本賞、コールデコット賞受賞の絵本。

『マドレーヌといぬ』を読んだ感想:

『げんきなマドレーヌ』以来すっかりファンになったマドレーヌと犬の組み合わせ、読まないわけにはいきません。
せっかく女の子たちと仲良くなった犬のジュヌビエーブは、学校検査の評議員たちに見つかって追い出されてしまいます。というところまで読んで、私はまたもやタイムトリップ。
小学校の三、四年の時、私の母親が一人っ子の私の遊び相手になるようにと、仕事場の友達のうちで生まれた子犬を持って帰ってきました。私は嬉しくて嬉しくて大興奮。ところが私の父親は猛反対で、母親にすぐ返してくるよう言うのです。二人はしばらく言い合っていましたが、結局次のシフトで友達に会う三日後に返すことになりました。すぐに返すので名前もつけさせてもらえず、その三日間は人生で一番(その時は)悲しい三日間だったことを覚えています。あの時あの丸っこい茶色の子犬がうちにいることになっていたら。。。今でも時々思い出すいちエピソードです。

『マドレーヌといぬ』の作者紹介:

ルドウィッヒ・ベーメルマンス(Ludwig Bemelmans)
1898年オーストリア生まれ。16歳でアメリカに渡り、ニューヨークのホテルで働きながら絵を学ぶ。やがてアパートの日よけに描いた故郷の風景がメイ・マッシ―という編集者の目に留まり、子どもの本を描くことを薦められます。そして彼が作った2作目の子どもの本が、この「げんきなマドレーヌ」となり、たちまち大人気となって、1939年よりマドレーヌシリーズを発表。「マドレーヌといぬ」(福音館書店刊)でコルデコット賞を受賞。1962年没。


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