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【絵本レビュー】 『サンドイッチつくろう』
作者/絵:さとうわきこ
出版社:福音館書店
発行日:1993年9月
『サンドイッチつくろう』のあらすじ:
おなかがすいたから、みんなでおいしいものをつくろう。冷蔵庫にあった卵、きゅうり、レタス、じゃがいもなどを使って、ゆでたまご、ポテトサラダ、いりたまごなどのサンドイッチができるまでを、手順を追って描く絵本。
『サンドイッチつくろう』を読んだ感想:
今4歳の息子は小さな時からキッチンのおもちゃで遊ぶのが大好きでした。お友達の家に行ってもまずはキッチンに立って、一人でなにやら料理していました。マネだけじゃ物足りなくなって、しばらく前から私たちと一緒に本物の台所に立ってパンケーキをひっくり返したり、卵をかき混ぜたりして、一人前のシェフ気取りです。
私が子供の時うちには専業主夫がいました。母親は外で働き、父親がうちのことを全部していました。学校も幼稚園からずっとお弁当だったのですが、それも父親が作ってくれていました。ただ問題は。。。私の弁当は茶色いということです。他の子のお弁当は黄色や赤などとてもカラフルで美味しそうなのに、私のお弁当は煮物に焼き魚と全て茶色。小学校高学年のある日、お弁当をカバンから出すと臭うんです。すかさず誰かが「魚くせえ」。布でできた私のお弁当袋には醤油のシミができています。ため息をつきながらお弁当を出して開けると、ブワッと魚臭さが広がります。中には白いご飯の上にどかっと横たわったブリの照り焼き。私は慌てて蓋を閉めると、お弁当をしまいました。
うちに帰って真っ先に父親に文句を言うと、「だったらこれからは自分で作れ」と言われ、なんとまあその日を最後にお弁当を作ってもらえなくなりました。本当はさ、この絵本の子たちみたいに一緒に料理してみたかったんだけどな。
『サンドイッチつくろう』の作者紹介:
さとうわきこ
1937年東京に生まれる。児童出版美術家連盟所属。絵本『とりかえっこ』(ポプラ社)で第1回絵本にっぽん賞受賞。現在は長野県の岡谷市と八ヶ岳で「小さな絵本美術館」を主宰しながら、絵本の創作に従事している。長野県在住。
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