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【絵本レビュー】 『11ぴきのねことぶた』

作者/絵:馬場のぼる
出版社:こぐま社
発行日:1976年12月

『11ぴきのねことぶた』のあらすじ:


11ぴきのねこが旅に出ました。11ぴきは旅先で一軒のあばら家を見つけ、勝手に住み家にしてしまいます。そこに、「このへんに、僕のおじさんの家があるんだが…」というブタがやってきて…。家をめぐる珍騒動。

『11ぴきのねことぶた』を読んだ感想:

6冊ある11ぴきのねこシリーズの1冊です。最初に読んだ印象は、「このねこたち自己中なのでは?」で、横目で息子を見ながら彼からどんなコメントが出てくるか待っていたのですが、特に何もなかったのであえて「意地悪なねこだね」というようなことは言いませんでした。まあ世の中に意地悪な人は結構いるし、ネコを責めるより意地悪されたぶたさんがさらっと流す方に注目すべきかな、と親側の視線を帰るいいきっかけにもなりました。

『11ぴきのねことぶた』の作者紹介:

馬場のぼる
1927年、青森県三戸町に生まれる。1949年、上京し漫画家としてスタートした。その作品は、ほのぼのと暖かい画風と深みのあるユーモア、独特の語り口で、幼児から大人まで幅広い人々の人気を集めている。 漫画『ブウタン』で第1回小学館漫画賞、『11ぴきのねこ』で第15回産経児童出版文化賞、『11ぴきのねことあほうどり』と日本経済新聞連載の漫画『バクさん』で第19回文藝春秋漫画賞受賞。『絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会』で、イタリアの子どもたちが選ぶイタリア・ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞。一連の業績に対して、1993年に日本漫画家協会賞文部大臣賞、1995年に紫綬褒章受賞。日本漫画家協会、漫画集団、漫画家の絵本の会に所属していた。2001年没。


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