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【絵本レビュー】 『ねえ とうさん』
作者/絵:佐野洋子
出版社:小学館
発行日:2001年10月
『ねえ とうさん』のあらすじ:
「ねえとうさん、てをつないでもいい?」ひさしぶりにかえってきたとうさんとくまの子はさんぽにでかけました。かわのはしがながされていても、とうさんはへいき。おおきいきをバキッとおって、かわにはしをわたします。「すごい!とうさん」どうどうとしてくまらしいとうさんとちいさなくまの子のはなし。
『ねえ とうさん』を読んだ感想:
「パパ好きじゃない!」
また今日も始まった。息子と旦那は似ていると思う。(旦那は認めたがらないだろうけど)1日に何度か癇癪を起こして息子はギャン泣き、そして旦那はふくれっ面。かと思うと二人してゲラゲラと、なんだかとても単純なギャグにウケて笑い転げている。よくわからん。でもよく似ている。
「ぼく、くまらしくならなくっちゃいけないんだ」
このくまの子のセリフが全てを物語っていると思いました。うちの息子もまるでミニ旦那のように振る舞う。「パパみたいに大きくなる」が口癖で、時には私の髪の毛を撫でたりもして、ああ、よく見てるんだなあと感心するくらい。
でも父さんすごい、はある日きっと同等になって、いつか息子が追い越してしまう。そうなっても「ねえ、とうさん」って遊びに来てくれる、そんな関係を保って欲しいなあと、また喧嘩して怒っている二人を横目に願う母なのでした。
『ねえ とうさん』の作者紹介:
佐野洋子
1938年中国 北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒。「おじさんのかさ」(講談社刊)でサンケイ児童出版文化賞推薦賞を、「わたしのぼうし」(ポプラ社刊)で講談社出版文化賞部門賞を受賞。「だってだってのおばあさん」(フレーベル館刊)などの作品がある。代表作「100万回生きたねこ」は、子どもから大人まで世代を超えて読まれているロングセラーとなっている。
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