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【絵本レビュー】 『おれたちはパンダじゃない』

作者:サトシン
絵:すがわらけいこ
出版社:アリス館
発行日:2011年4月

『おれたちはパンダじゃない』のあらすじ:

人気者になりたいクマは、パンダみたいになろうと、ペンキを使ってパンダに変装。まちへでかけると、たくさんの人がやってきて・・・
読み聞かせでドカーン! と受ける、奇想天外パンダのお話。


『おれたちはパンダじゃない』を読んだ感想:

笑いを求め、ポジティブになりたいときはサトシンさんの絵本がオススメです。『おれたちはパンダじゃない』(じゃあなんなんだ)と心の中でツッコミを入れつつ手に取ったこの絵本に、期待は裏切られませんでした。

パンダってクマですよね。確かになんであんなに人気があるんでしょう。ベルリンでパンダの赤ちゃんが生まれた時も大騒ぎでした。動物園でも長蛇の列で、とりあえず入ったものの人の頭しか見えず、やっと成獣だけど見えたと思ったらまあ見事に同じ形のうんちさんを何個も何個も捻り出してくださったのでした。

おそらくこの絵本の教訓は、自分でいなさいということなのかもしれませんが、人気者になるのって本当は簡単じゃないということも教えてくれているように思います。

『おれたちはパンダじゃない』の作者紹介:

サトシン
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。 『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。 絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。


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