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【絵本レビュー】 『キャベツくん』
作者/絵:長新太
出版社:文研出版
発行日:2005年2月
『キャベツくん』のあらすじ:
キャベツくんが歩いていると、ブタヤマさんに出会います。ブタヤマさんは、出会い頭に衝撃の発言をします…!
「あのね、おなかがすいて フラフラなんだ。キャベツ、おまえをたべる!」
はてさてキャベツくんの反応は?
『キャベツくん』を読んだ感想:
長新太さんといえばシュールなストーリーが特徴ですね。多くの本の説明を読むと「ナンセンス」という言葉がよく出てきますが、私は「シュール」だと思います。ナンセンスだとなんだかバカバカしい、という印象も受けかねないからですが、私は毎日の生活でナンセンスって必要だと思うんです。
この絵本はキャベツくんとブタさんのゆる〜い会話で成り立っているのですが、そもそもの始まりはブタがキャベツを食べようとしたことなんですよね。キャベツだってそうやすやすとたべられたくはないでしょう。だからスーパーパワーを使って対抗するわけですが、私が何より気に入ったのはブタさんの「ブキャ!」ですね。あ〜、これ明日息子に使ってみよう。ナンセンスは日々のエッセンスです。
そういえばキャベツをいっぱい食べるとおならが出やすくなるって、ヨーロッパに来てから聞いたのですが、日本でも言うのでしょうか。日本ではキャベツってよく食べますよね。ドイツでもキャベツがよく出てきます。ザワークラウトは有名ですよね。キャベツの種類も多くて初めはびっくりしましたが、今は料理によって使い分けられるようになってきました。なんだか日本のトンカツ屋さんで食べる付け合わせの千切りキャベツが食べたくなってきました。私もキャベツになっちゃうのでしょうか。「ブキャ!」
『キャベツくん』の作者紹介:
長新太(ちょうしんた)
1927年東京生まれ。蒲田工業高校卒業。「おしゃべりなたまごやき」(福音館書店刊)で文芸春秋漫画賞、国際アンデルセン賞国内賞、「はるですよふくろうおばさん」(講談社刊)で講談社出版文化賞受賞。「たぬきのじどうしゃ」(偕成社刊)「みみずのオッサン」(童心社刊)などの作品がある。
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