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【絵本レビュー】 『しゅっぱつしんこう!』

作者:三田村信行
絵:柿本幸造
出版社:小峰書店
発行日:1984年12月

『しゅっぱつしんこう!』のあらすじ:


きみ、運転士さんごっこをやるかい? ゆたかも、だいすきなんだ。ある日ゆたかは、ほんものの電車を運転することになったんだよ。うまくいくといいけど……。

『しゅっぱつしんこう!』を読んだ感想:

この絵本を最初に購入した時、息子はまだ2歳でした。電車が大好きな彼のために電車の本を探していて見つけたのですが、最初のページの字の量をみて正直「早すぎたかな」と思いました。でもまあせっかく日本から取り寄せたのだしと読み始めると、幼い息子は目をじっと見開いて見ているではないですか。途中で気が散ることもなく最後まで読みきって私もすっきりしたのですが、なんと次の日息子はこの本を抱えて布団に向かうではないですか。こうして最初の1週間、毎晩この絵本を読みました。今4歳になり、本の内容も随分理解できるようになり、電車は「コントローラー」と「ブレーキレバー」で運転するということも発見しました。年齢に合わせて理解できる内容も増えてくるので長く読めるし、読むたびに気づくことが増えてくるのが、息子の成長バロメーターとなるという意味でもとてもいい絵本だと思います。

『しゅっぱつしんこう!』の作者紹介:

三田村信行
1939年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。「風の陰陽師」シリーズ(ポプラ社)で第32回巌谷小波文芸賞、日本児童文学者協会賞を受賞。 主な作品に『おとうさんがいっぱい』(理論社)、『しゅっぱつしんこう!』、『さむがりやのゆきだるま』(ともに小峰書店)、「キャベたまたんてい」シリーズ(金の星社)、「妖怪道中膝栗毛」シリーズ、「妖怪道中三国志」シリーズ、「ふしぎ町のふしぎレストラン」シリーズ(すべて、あかね書房)などがある。


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