
アートワーク面からみた「ZAHAB」について。
お久しぶりです!
アソビションで主にアートワークのデザインとDTPを担当しているシチマロです。
前回のビバレッジの記事が好評でしたので
今春リリース予定の「ZAHAB(ザハブ)」の記事も書かせていただけることになりました!
今回もとても素晴らしい作品が出来あがったので、
皆さんに自慢するつもりで執筆していきたいと思います!
アートワークやコンポーネントを作っていくにあたってのデザイナーズノートのようなものになります。
なのでゲーム性とかよりはアート面にフォーカスした内容になりますのでご注意ください。
制作過程のラフの画像とかも沢山載せるので、そういうのが好きな人には満足していただけるかと!
それではよろしくお願いします!
ゲームスペックから考えたターゲット層
まず、「ZAHAB」は「銅と銀の交易者」というインディーズゲームを
リメイクした作品になります。
ざっっっくり紹介すると、ロンデルを移動してアクションを実行して、カードを使ってリソースを変換し、点数化していく、そんなゲームです。
(※ゲーム内容に関しては、こちらのページがわかりやすいので、ぜひご覧ください!)

元のアートワークは結構渋い感じで、中量級のボードゲーム!という雰囲気です。
実際プレイしてみると、面白い!
プレイ時間的には中量級…なんですが、ルールだったり手番にすることはそんなに複雑ではなくて。
複雑ではないのに、戦略にいろんな方向性があるので次はどうプレイしようかな?といったような、何回も遊びたくなる魅力のあるゲーム。
これは「初めて中量級に挑戦!」みたいな人にもピッタリなんじゃないか?という話に。
そこで、普段あまり複雑なゲームをしない女性層に手に取ってもらえるように、可愛さだったり華やかさのあるオシャレなデザインにしよう!と、デザインの方向性を決定。
またそういった方々にチャレンジしていただくハードルを下げるためにも、価格は抑えられるようにコンポーネントを考えていきました。
その結果、カード60枚、タイルやボードも沢山あって、ラクダのオリジナル木駒4個付きとなかなか豪華ですが、結果的にコストを抑えることに成功!
価格は最後に書きますが、チャレンジしやすい価格になりました!
ZAHABの舞台設定とアートワーク
元々の「銅と銀の交易者」から、舞台は砂漠でプレイヤーは交易者という設定は引き継ぎ、そこにキラキラしたアラビアンな世界観をプラスしました。
主要リソースを銅と銀から金と宝石に変更。華やかに。
タイトルもアラビア語で「黄金」を意味する「ZAHAB(ザハブ)」に決定しました。
可愛い要素をプラスするために、カードを使うための技術力というステータ
スを、精霊力に変更。
これにより一気にファンタジーな世界観に!
精霊に力を貸してもらう、という世界観に変更。
これで可愛い精霊のイラストが使えるようになりました!

注目してほしいコンポーネント
注目してほしいものがたくさんあるので、もう全部順番に書いていきます。
長くなりそうな予感がしますので、好きな人だけどうぞ!

その1・メインボードとロンデルタイル
色々と見ていただきたいものはありますが、一番注目していただきたいのは、中央メインボードとその周りを囲むように配置するロンデルタイルです。

実は、銅と銀の交易者ではメインボードは存在せず、個人ボードで全てを管理していました。
テストプレイをしたところ、ゲーム中に他のプレイヤーの貢献度トラック(中央建物の青・赤・黄のトラック)を見たい場面が多々あったので、ZAHABではメインボードとしてテーブル中央に配置する形に。
カードだったロンデル部分もアラビアンな感じのタイルになりました。曼荼羅というか、アラベスクというか、葉っぱというか。。。
結果、唯一無二とも言える、個性的なメインボードが出来上がりました。

ミウラくんに清書してもらいました。
このゲームでは、砂漠の有力者3人への貢献度を強めてアクションに反映していく、といった要素があります。
その貢献度の強さを示すのがメインボード中央のトラック。
上段から「青の女王」

中央が「赤の魔術師」

下段が「黄の隠遁者」

それぞれのトラックは、それぞれのキャラクターの拠点をイメージしています。
どの有力者の貢献度を伸ばすかによって、打てるアクションの方向性が変わってきます。

(ちなみにゲーム内容になるのですが、貢献度トラックが終了トリガーにもなり、ゲーム終了時得点にもなるので、みんなのトラックが常に見えると安心です。)
その2・カード置き場ボード
もう一つのボードがカード置き場ボードです。
こっちもメインボードと並べて置くものなので、同じくアラベスクな有機的なイメージです。
これは正直見て貰えば良さがわかると思うので多くは語りません。カッコいい……


その3・ラクダと黄金の木駒
ロンデル上でプレイヤーとして移動させるのがこのラクダ駒。
可愛い木駒でテンションが上がるのは私だけじゃないですよね?

次に黄金駒です。
実は当初はプラ素材で考えていたんですが、コスト的に厳しくて木駒に。
結果こちらで正解だった!と思える可愛い仕上がりになりました。

その4・個人ボード

個人ボードでは精霊力の管理と、リソースの管理をします。
プレイヤーごとの能力差はありませんが、個性豊かな精霊たちでどの色をチョイスするか悩みそうです。

プレイヤーボードは紆余曲折あり、はじめはダブルレイヤーでトルコランプの案もありました。これはこれで可愛い!
ただ精霊力とリンクさせる必要があるのと、ボードをはめるのが面倒ということで没に。

その5・パッケージ

砂漠・宮殿・交易人
それらの要素を一枚で表したイラスト。
ZAHABの制作に取り掛かった当初から、方向性がブレずに完成させることができました。

そして、一番みていただきたいのがこちら……

ツヤツヤしてる・・・・・・・!!!!!!!!!
実は、上部の模様はUV加工のみで表現してあるんです。
箱に使用している紙がマットめなのもあり、より模様部分が際立って…
光の反射でキラキラ…ツヤツヤ…
これは実際ぜひ手に取って見ていただきたいです。
ZAHABをいち早く手に入れるには?
ZAHABは2024年4月27日(土)、28日(日)に東京ビッグサイトで開催されます、ゲームマーケット2024春にて先行販売が決定しています!
価格はなんと3500円!
流通価格は税込み4400円を予定してるので、ゲムマで買うと900円ほどお得に買えちゃいます。
アソビションブースは企業ブースで出展します。
場所は63で、エリア出展です。
現在、事前予約も受付中です。
なんと事前予約していただくと、ディスクに貼る用のアップグレードシールをプレゼント!

また、前作ビバレッジとセットでお得な合わせ買いキャンペーンも!
「ビバレッジも気になってたんだよな〜」なんて方にはぴったりのオススメプランになってます。

ゲムマ当日、時間を上手に使うためにも事前予約をぜひご活用くださいね!
事前予約ページはこちらから!
期限は4月21日までとなっていますのでお早めにチェックしてくださいね。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございました。
ZAHABは私シチマロとイラストレーターのミウラくんのコンビで担当する2作目の作品で、ビバレッジに引き続き、素晴らしいものが出来上がりました。
また、確実に前作よりレベルアップしている実感があります。
現在、3作品目の「カートゥーンな宇宙系」重量級ボードゲームも制作中です!
こちらはほぼ完成目前で、あと少しで皆さんにお披露目できそうです。
その次は「大冒険クエスト系」重量級ボードゲームも制作予定です。お楽しみに!
こちらはまだテストプレイ段階なので、お披露目はまだ結構先になりそうです。ただゲームがめっちゃ面白いのですごいことになりそうです。
私たちの活動を応援してくださる方は、ぜひnoteや各種投稿の拡散をお願いします!
一同、励みになります୧(ᕯ˙ᗨ˙ᕯ)୨
それでは、長文乱文お付き合いありがとうございました!
皆さんにゲームマーケットでお会いできるのを一同楽しみにしています!
シチマロ