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2024年8月の短歌
短歌投稿サイト「クレイジーソング」に投稿した短歌をまとめました。
暑い日も天を仰いだ向日葵は
夏の終わりに頭を垂れる
炎天下 ランチ帰りの同僚を見えぬフリにも便利な日傘
見えないが猫から出てる気がしてる
癒し効果のマイナスイオン
野分去り 濡れ砂を越え 巨躯が行く
十二の星を 率いて馳せる
ラジオから 秋を知らせる 戻り梅雨
宿題終えた 便りも増えて
侘しさを埋めることより
今は唯この歓びを分ち合いたい
立秋に 夏折り返す はずなのに
刺さる日差しは 今日も強くて
地震あり 速報の中 恐れつつ
仕事続ける 納期は明日
朝食は お中元時期 恒例の
艶やかハムに マヨをたっぷり
あの時を わたし達は 分からない
ただ想い馳せ ただ省みる
打ち水も 瞬く間に 乾き切る
目の当たりにする 焼け石に水
遠雷の 轟音聞いて 心配す
洗濯物を 干したままだわ
喫茶店 背中に受ける 痴話げんか
早々去るか 聞き届けるか