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インターホンで名乗り、エントランスのオートロックを解除してもらう。エレベーターで十二階…
祖母が『幻想探究』という雑誌の編集部に手紙を送ったのは、昭和三十年代の半ばくらいのこと…
今から何十年も昔、小学校三年生から四年生に上がる前の春休みの出来事です。私は親戚の家に…
萌香の色白の身体が漆黒の壁に映える。壁に沿って十字型の磔台があり、萌香は両手首と足首を…
萌香は、海沿いにある古い和風旅館の、離れの一室にいる。 遠くに波の音が聴こえる以外は…
「あ、もしもし。俺です。もうすぐ着きます。女は大人しくしてます。はい。はい。楽しみに待っ…
礼拝堂の中央に木製のT字型の磔台が設置され、母の裸身がそこにあった。両腕を左右に開いた形で横木に縄で拘束され、腰と脚も同様に縛られ、磔になっていた。 大きな乳房と腹の肉は重力に逆らえずに垂れ、太ももの付け根にあるはずの体毛はそり落とされている。豊かな腰回りのせいもあって、キューピー人形のようにも見えた。神に捧げる生贄としてふさわしい姿なのか、由香里には判断できかねた。 母の顔は穏やかで、宗教的な歓喜の表情と言えなくもない。男性も含む信者に囲まれて裸身を晒す行為も、彼女
夏休みの早朝に学校に入っていく。 外で野球部と陸上部が「朝練」をしている。大声を出し…
「中学生のくせに、なんていやらしい子なんだ」 「先生……」 「うれしいのか?こうされるのが…