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俺のスワンがビンビン

本人やモノにその気はなくても、受け取る側の知識や経験によって意味合いが大きく変わってくることがある。

工作の授業で

中学生の頃、工作の授業中に教師がヒソヒソ話をしている生徒に向かって『口ばっか動かしてないで手を動かしなさい!』と注意したことがあった。

当時のクラスメートは下ネタ偏差値が低く、先生の注意で静かになったが、私は違った。

『(ド下ネタじゃねか)』
と。

先生の年齢は今の私よりも低く、
『口ばっか動かしてないで手を動かしなさい!』
を大人が聞いたらどう思うのかは分かっていたはずだ。

それを分かっていながらの
『口ばっか動かしてないで手を動かしなさい!』
は、強烈過ぎた。今ならSNSにアップされてセクハラ教師の烙印を押されていたことだろう。

きっと別の教室(店舗)でも
『口ばっか動かしてないで手を動かしなさい!』
を使っていたのだろうか?大人しそうな先生だったが、先生も人間、いや、だなと思った。

それから数年後に
『悪いんだけど、手も動かしてもらっていい?』
と、私自身が使ったのは内緒だよ。

オナモミ

オナモミも非常に味わい深い。

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オナモミとは、皆さんも幼少期に一度は投げあっていただろうキク科オナモミ属の一年草だ。

洋服に引っ付くのが面白く、イタズラに使っては『オナモミやめろよ〜』なんてフザケていた。当時から軽く20年は経過しているが、当時の友達と別れて遊ばなくなったように、オナモミはクロスすることなく、『オナ』と『モミ』に別れた。

『オナ』と『モミ』なら、後者のモミ派でありたかったが、悲しいかな完全なオナ派中心の人生を歩んできたことは誰にも話していない。秘密だよ。

貸しボート

貸しボートのジャッジも難しい。

よくあるのが「スワン」と「手こき」。引っ掛かるのは後者の「手こき」。手で漕ぐボートという説明を簡略化させたことは間違ってないが、「手こき」しか目が行かず、その意味は誰もが知るところ。なので、ある程度大人になってから『手こきで』と、オーダーするのは若干勇気がいる。

これが夜のお店であれば、『あ〜じゃあ、今日は手コキで』と軽々しく口に出来るが、そうじゃないところに人間としての弱さが出て恥ずかしい限り。

ちなみにスワンは足で漕ぐので、本来であれば「足こき」になるが、スワンの認知度もあって「スワンで!」というだけで意味が分かる。もし、スワンが「足こき」表記になっていたら、手こきをグレードアップさせたサービスということになりそうだ。いや、そうだろう。また、子供に『足こきで!』なんて言わせるべきでもないので、スワンの存在は偉大である。

スワンありがとう。

そんなことを考えていたら、友人がドハマリしているという夜のお店の名前を聞いて驚いた。

その店舗名は【ソフトSMクラブ スワン

もはや足こきなんてレベルじゃない名前にスワンが使われて少し絶望している。先頭に”ソフト”が入っているが、行ってみたら『ソフトじゃないやん!』というオチが待っているのだろう。

このお店の認知度が向上し、いつしか【スワン】が【手こき】を超えてしまう未来が訪れたら……と考えると、恐怖でしかない。もし、そうなってしまった場合、その形状からしてアッチのほうで例えられそうで怖くなる。

私に出来ることは、スワン=アッチと認識させないよう、軽はずみな発言を控えることだろう。スワンはあくまでスワン。昔ながらのデートコースの1つというだけで、それ以上でもそれ以下でもない。

それからひと月も立たない先日、悪友から『凄い女優がデビューしたよ!』と共に送られてきたのが、こちらのTweet。

気になって作品を見てみたら、悪友の目に狂いはなかった。当然俺のスワンがビンビンになりオナモ……やめようか。

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