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地域のつながりから生まれた、新しい共助のかたち ~鳥羽の日~

10月8日は鳥羽の日 鳥羽市内外のお店や施設がそれぞれ、鳥羽の日限定のお得な商品やサービスを一斉に提供するスペシャルデイです。

そんな鳥羽の日に「一緒に行きましょう!」の声がけで、笑顔で車に乗り込み、たくさんのお店や施設をまわったナナさん。私たちAsMamaと鳥羽市が取り組む「地域のつながりづくり」の事業から生まれた、何気ないけれど特別な頼り合いの一場面をご紹介します。

大行列!「鳥羽の日」のにぎわい

ナナさんは、長年鳥羽で暮らしている方。しかし、車がなくバス停も遠いため、交通の不便さのお悩みを抱えていました。そんな中、今年8月に開催された交流イベントに足を運んでくださったのが始まりでした。

交流イベントを主催したのは、地域のつながりづくりと頼り合いを推進するAsMama認定シェア・コンシェルジュのひとり・小林ゆにこさん。ゆにこさんは、ナナさんの困りごとを聞いて「地域の頼り合いで解消できるかも」とマイコミュアプリの【暮らしのシェアリング(頼り合い)】を紹介しました。

後日、ナナさんが市役所の職員と話をしている中で「マイコミュアプリで車に乗せてってもらえる機能を使いたい」と相談。官民協働で地域のつながりづくりに取り組んでいる私たちAsMamaは、市役所の職員からすぐに情報連携いただき、ナナさんのアプリ利用をサポート!

ゆにこさんとナナさんも何回かの交流イベントで顔なじみになり、交流が生まれ、少しずつ育んだ信頼から普段の生活でも声を掛け合い手を差しのべる関係が広がっていきました。

そして鳥羽の日、その延長線上にある一つの共助が生まれたのです。

「オトクな鳥羽の日に、たくさんお店や施設に行きたいけど足がなくて」
「じゃあ、私の車で一緒に出掛けませんか?」

くらしの上での困りごとが地域の”頼りあい”で解決する一言に、「ありがとう」とナナさんの顔がほころびます。

当日は、百五銀行で鳥羽の日プレゼントをいただき、㈲豚捨でコロッケ3個やハンバーグが鳥羽の日に合わせて108円!松阪牛A5ランクすき焼き用ロース肉も100g1,800円が1,080円になるオトクが!そのあとは商業施設のハローをまわり、鳥羽磯部漁業協同組合では知り合いにも会うことができ、最後は㈱ブランカ本店では鳥羽の日に合わせた108円のアイテムをGET!

銀行のスタッフさんと、ゆにこさん
思いっきり「鳥羽の日」のお買い物を楽しみ、ホクホクのナナさん♪

市内をめぐっての買い物、そして普段は足を運べない場所での新しい出会いや発見。地域の中での頼りあいが作り出した特別な時間を過ごすことができました。

乗せていったゆにこさんにとっても、鳥羽に長く住んでいて鳥羽の日にも詳しいナナさんと一緒に市内をまわれたことで、おすすめのお店を教えてもらえるなど自分自身にもプラスになったそうです。

私たちが目指しているのは、単なるイベントを超えた「関係づくり」。住民同士が自然に手を差し伸べ、助け合う文化を育むこと。顔が見える関係性が生まれると、こんなにも日常が変わるのだと、私たちもあらためて感じています。

リアルな交流イベントで育んだ関係性から、マイコミュアプリを活用して「頼らせて」を気兼ねなく発信でき、「いいですよ」「頼ってくれてありがとう」の返事があって、誰もが気軽に頼り頼られる、そんな温かい循環が生まれる取り組みです。年齢も立場も越えたつながりが、地域全体の心の豊かさを育むものです。

当たり前に頼り頼られる地域をつくる(鳥羽の街並み・写真AC)

鳥羽の日のあと「乗せてってくれたお礼に」とナナさんからゆにこさんに、伊勢の博物館のチケットが贈られました。

「また一緒に出掛けましょうね」

これが、地域のつながりから生まれた新しい共助のかたち、鳥羽の未来の可能性を感じたエピソードです。人と人とがつながり頼り合う力が、鳥羽での暮らしをさらに元気にしていく。そんな確かな希望を胸に、これからも私たちはこの取り組みを続けていきます。

鳥羽市のこの一例は、地域共助の可能性を示す小さな一歩。これからも、多くの人が地域でつながり「誰かのため」と「誰かのおかげ」を感じられるまちづくりを目指していきます。


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