アボンリーへの道 #61
Thursday's Child サナトリウム
あらすじ
アレック家の次女、セシリーが数週間前から咳をしていたが、
血を吐いたことから結核だと判明。
そのとたん、アボンリーの人々は、手のひら返しの態度を取ったので
フェリックスは怒った。
ヘティとシルビアは、アレックのためにひと肌脱ぐが
ジャネットは、結核治療のためのサナトリウム行きには反対で……
コメント
数週間前から咳をしていたのに、具合が悪いことに気づかなかったと
ジャネットは自分を責めます。
その結果、セシリーをかえって追い詰めてしまうことに……。
アレックがキツイひとことを言って
ジャネットの目を覚まさせてしまうのでした。
伝染性の病気を家族に持つことで
職場からも追い出されるフェリックス。
世の中って理不尽です。
有能でも、偏見や差別にあうことって
あるんだね。作者は現実をよく見てる。
結核の専門家が女性だというのは
ちょっとビックリでしたが、
それがきっかけになって
フェリシティも、教師になることより
もっと大切なものがある、と
気づくのでした。
日本では、女医さんはまだまだ希少ですが
外国では、大勢居るんです。
そのきざしが、この時代のこの田舎でも
見え始めているのです。
女性でも活躍できる時代は、外国人だと早い。
家事をするのが、ラクだからかしら。
主婦業をプロがやっても、外国では安く済むと
聞いたことがあります。
西洋人が、うらやましい。
家事と看病でクタクタのジャネットを
いたわるおばさんがいい味出してました。
詩を朗読するんですが、
木曜に生まれた子は、幸が多いって。
わたしは、何曜日に産まれたのかなあ。
誕生日は知ってても、曜日まではわかんない。
向こうの人は、曜日まで覚えてる。
文化が違うって、面白いね。