アボンリーへの道 #20
アボンリーへの道 #20 The Sea Ghost 灯台の悪人
あらすじ
灯台の近くで遊んでいたセーラ達は、灯台守のイジーケルに追い払われた。
しかし彼は、一緒に遊んでいたガス・パイクに興味を示し、
彼の母親についてさまざまな事を教えるのであった。
折悪しく、酒の密輸疑惑が、このイジーケルにかけられる。
リンド夫人は、この島が酒で堕落すると気炎をあげるが、
実はイジーケルには別の思惑があった。
コメント
好奇心旺盛なセーラが、今回も話を引っぱります。
イタズラ盛りのフェリックスと組んで、真夜中の大冒険。
あとでキング家に大目玉を食らうのですが、
彼女のおかげでイジーケルの命が助かった面もあります。
今回の見どころは、あれだけ親子の絆を強調していた
エイブラハムが、身の危険を感じた途端、
息子の命を盾にして自分だけ助かろうとするところ。
イジーケルは、ガスへの愛と、昔の約束の間で
板挟み。
この父親、ひどいですね。あまりにも身勝手すぎる。
自分のことしか考えてない。ガスのために必死のイジーケルとは
対照的なんです。
しかしイジーケルは、冒頭では、子どもたちに悪口雑言。
ガス以外は眼中になし。ガスへは、自分が父親代わりだと
どこかで思っていたのかもしれない。
ガスに対して優しいイジーケル。
彼にかけられた盗人容疑に対して、
セーラがかばったりもして、
話はどんどん、盛り上がっていきます。
二人の父親のあいだで、揺れ動くガス。
最後にエイブラハムがああなったときは、
ガスもホッとしたでしょうが
内心、複雑だったかもしれません。
肉親が、道を踏み外すと、
まわりは大迷惑ですね。
なんか身につまされちゃう。
この日本語タイトルを見て、
悪人はイジーケルだと思ってましたが
実際は違ってました。
なかなか、考えたタイトルです。
原題より、ずっと深い感じがする。
タイトル考えた人、センスがある。