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アボンリーへの道 #88
After the Ball is Over 90歳の誕生日
あらすじ
もうすぐイライザおばさんの90歳の誕生日。
アビゲールが誕生パーティーを計画し、
イライザのいとこウィニフレッドを招待していた。
久しぶりの再会を喜ぶイライザ。ウィニフレッドが発作で突然倒れ。
コメント
人生は旅、そしてその終わりには
天に召されるまでの準備が待っている。
そんな言葉がこのエピソードでありました。
ウィニフレッドが、ボケてしまって、
人にやった銀の箱を「盗まれた」と大騒ぎ。
まともにとってジャネットは、
大いに傷ついてしまいます。
(引用開始:https://kijokai.or.jp/numata-clinic/knowledge/kotsu/dementia04)
そんなとき、「それは大変!」と共感してあげるのが良いでしょう。
一緒に探してあげて、本人が見つけ出せるように「この引き出しの中は?」
と誘導したり、見つかったら一緒に喜んだりするのが効果的です。
一緒に探す時は、本人が見つけられるように誘導するのがコツです。
他にも良く話を聞いたり、
「おやつを食べて、すこし落ち着きましょうか」などと声をかけて、
気持ちを他に向けさせる工夫も良いでしょう。
一番身近で、最も信頼している相手だからこそ言えることがあります。
わがままを言ったり、強く当たったり、他人や知人、友人には言えず、
家族だから言えること。そういう事が言えるほど信頼されている、
と前向きに考えてみるのも良いのではないでしょうか。
(引用終わり)
キング家の人々のなかでも、
従軍看護師になってまで恋する人のあとをおった
ウィニフレッドは、ホントはその人が
イライザを好きだということを知っていたのでした。
死んでしまった人を思い、
ずっと独りきりのイライザ。
近い将来の姿を、ウィニフレッドが表現しているのです。
怖くないはずがない。
だからこそ、彼女は最後にイギリスへ
旅立ってしまうのでしょう。
人間は、独りで生まれ、独りで死ぬ。
イライザは、自分の尊厳のために、
独りで過すことを選んだのでしょうね。
偉いけど……
不安はなかったんだろうか。