アボンリーへの道 #38
アボンリーへの道 #38
High Society 上流社会
あらすじ
ヘティ伯母さんのクラスに、一流女子大の特待生が出た。
それは、フェリシティ。上流階級の人々が学ぶその大学の
面接を受けるために、フェリシティはセーラにパリ製のドレスを借りた。
そして、その面接にやってきたセレブな女性たちが
さりげなく自慢話をするので、
フェリシティは思わず、ウソをついてしまう。
コメント
両親をけがすものは、自分もけがす。
アレックの言葉は、愛情がこもっています。
自分も妻も死んだことにされたのに、
怒ってないところがこのエピソードの見どころ。
自分が圧倒されてしまって、
農場出身だと言うことが恥に思えたフェリシティ。
階級が違うことにこだわりがあります。
そんなフェリシティに相応しい男になろうと、
ガスもまた、奮闘します。
相変わらずなのはフェリックス。
食い意地が張って意地汚いところを見せるんですが
ラストで、ちょっと見直しました。
このドラマ、色んな個性がありますが
わりと救いのあるエピソードが多くて
安心できますね。
ウソの上塗りで、ついに一次試験が合格し、
両親も来てくれって事になって
まっさおなフェリシティ。
見栄を張ったからこうなったんだけど
この気持ちは、めっちゃよくわかります。
外国では、私立のほうが一流だと
聞いたことがあります。
日本ではさほど差がない部分がありますが
特に英国や米国では
おカネのかかる私立出身が
有利な条件で世間に出やすい。
貧しいことが罪悪だ、という概念が
外国にはあるようなので、
フェリシティの気持ちは痛いほどわかります。
とっさにセーラの過去を盗作するあたりは
笑っちゃったけど(汗)
フェリシティは、正直に打ち明けることで
女子大の偉いさんの目を開かせてあげました。
正直さというのは、ときとして残酷ですが
勇気と優しさを生むこともある。
今回のエピソードは、そんなふうに、
誠実さへの信頼を感じさせるものでした。
#テレビドラマ感想文 #アボンリーへの道