アボンリーへの道 #76
What A Tangled Web We Weave とても高貴な結婚式
あらすじ
ホワイトサンド・ホテルでは伯爵家の結婚式の準備に追われていた。
そこにポレンスカ伯爵夫人が到着する。
執事のマニューシュキンは金策に苦労しているが、
伯爵夫人には隠していた。
ホテルにはオーナーの母という女性が現れ、
結婚式に出席するという。その女性は料理長ピエールの母親だった。
ピエールが母親を喜ばせようと、嘘の手紙を出していたのだ。
トレメインやヘティたちは、結婚式を無事に行うため芝居を打つことにするが・・・。
コメント
ピエールが、ホワイトサンドホテルのオーナーだと母へ手紙に書いたため、
母はめっちゃ喜んでしまいます。
しかし、上流階級ではないということがバレたら、
伯爵家との妹の結婚がおじゃんになる、と
ピエールは気もそぞろです。
情に厚いピエールが、妹の結婚のために
一生懸命になる姿に感動しました。
ピエールの苦難を知ったヘティさんが
アレックの痛烈な批判を受けて、
心を入れ替えるところもよかった。
ともすれば、優れた人間というのは
周りを下に見る傾向があります。
フェリックスも、ヘティさんのせいで
もう少しで学校を辞めるところでした。
教師としての資質はあまりないかもね。
でも、ヘティさんは、そんなに悪い人じゃあないんですよ。
ちょっと鼻につくところはあるけど、
友情にはかたいし、生徒思いだし。
ピエールのために、
晩餐のおカネをホテル持ちにするところなんか、
心が揺さぶられました。
大きな欠点はあるけど、そういう面もふくめて
ヘティさんって、個性的です。