アボンリーへの道 #35
アボンリーへの道 #35
True Confessions かくしごと
あらすじ
ヘティ伯母さん、オリビア、アレック(キング家の人々)は、
アレックの妻ジャネットに、キング家の家宝である
曾祖母の髪飾りをプレゼントする。
派手派手しい髪飾りをすることにためらいがあったジャネットは、
それをつけないでいると、その隙にフェリシティが
その髪飾りをつけて
青少年生活向上委員会に出ることになる。
ところが……
コメント
姉をすぐからかうフェリックスを追いかけるうちに
髪飾りをなくしてしまうフェリシティの
逡巡が、このエピソードの見どころ。
島の人々の噂話を聞いて、
この世の終わりが来るとおびえ、
魔女のペグの所へ、セーラや弟を連れて行きます。
わたしが記憶に残ったのは、
このペグのシーン。
沈黙をやぶり、告白をしろと言うペグは
マジックを見せて、魔女っぽい演出。
バツグンの演技力に、
子ども達は蜘蛛の子を散らすように
ペグの家から飛び出していきます。
ペグはふつうの老女にすぎないのですが
期待されている役回りを、きっちり果たしているところが
人と違ってて、面白い。
子どもを相手に、善と悪のバランスについて語り、
月がオオカミに食われるなんて言ったりして、
いかにもオカルト的ですね。
追い詰められたフェリシティは
月蝕(オオカミに食われる月)を見て、
それまでやった悪業を告白します。
外国人にとって、この世の終わりというのは
身近なんだということがよくわかります。
とくに、キリスト教徒にとっては
天国へいけるかどうかの瀬戸際。
罪をすべて告白したキング家の子ども達。
ひとつ大きく成長します。
ジャネットのほうも、
ムリヤリ押しつけられた髪飾りについて
自分の出来ることをやりました。
いくら好意からだといわれても
持て余す事って、ありますよね。
人の好意がプレッシャーになることって
わたしにもあるなあ、と共感しました。
ホンモノが出てこなければOKのハズなのに
ラストのアレには大笑いです。
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