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トニーのひなびた温泉巡り旅①

こんにちは。アスクで営業を担当しているトニーです。日本人です。なぜトニーかというと、好きな俳優がおりまして…。「ああ彼ね」と思ったそこの人! 違います。私のトニーは香港のイケメン俳優で、90年代に「恋する惑星」で(後略)。

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温泉が好きです。
温泉といえば、素晴らしい景色に泳げるくらい大きな湯船、そしておいしい料理。いや、そんなもの全く興味ありませんから。私の愛するのはただひたすらにひなびた温泉、一択です。なぜそれほどひなびた温泉に惹かれるのか、それはおいおいお話しするとして。

さて、記念すべき第1回(続くのか?)にご紹介するのは、福島県金山町にある玉梨温泉共同浴場です。ここに行くには民家の庭先を横切らないといけないのですが、そこには「千客萬来」の額が掲げられた野菜の無人販売が。

温泉にたどり着く前からこのひなび感。いやがうえにも期待は高まります。「赤カボチャ」に後ろ髪をひかれながらも掘立小屋、もとい、共同浴場へ。

野尻川のほとりに建つ、かわいらしい掘立小屋のような共同浴場の外観はこんな感じ。

こんな小屋なので、もちろん番台もありません。脱衣場と湯船があるだけです。料金箱に200円をチャリンチャリンと入れて浴室へ。

泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)
源泉温度:45.9℃(pH6.4)

これです。
「源泉かけ流し」とはこういうことを言うのだという見本のような眺めじゃないですか。目の前を流れる川の瀬音さえ消してしまうほど、ドボドボと吹き出す源泉。温泉が本物であることを誇示するかのように、湯船も床も析出せきしゅつ物で覆われ、はたしてタイルだったのかコンクリートだったのか木だったのか、もはや推測することすらできません。そして、湯口はライオンでもなければ龍でもない、ただのパイプです。文句ありますか。

これぞ質実剛健、剛毅朴訥ごうきぼくとつ、千万人といえども我往かんという高潔なる精神の発出と言わずしてなんと言おうか!

ただ、あまりにも殺風景すぎると思ったのか、造花が飾ってあるのがこれまたかわいらしい温泉でした。

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今回は一発目にぶちかまそうということで少々難易度高めでしたが、こんな入りづらい温泉ばかりではありません。ふつうにひなびた温泉ももちろんありますので、次回もお楽しみに(やっぱり続くのか)。

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