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幼馴染MEETS会社の同期

「あ、本物きた~」
「あ、おかえり」
10分ほど前に初対面を果たしたはずの会社のマイメンと、幼馴染が肩を揺らしながら出迎えてくれた。

コロナ禍。
色んなものが制限された中で、地味にしんどいな、と思っていたのが「新しい人と知り合いになれないこと」だった。そもそも社会人になってから、会社の人以外の友達が全然増えない、というのがあったのだが、コロナ禍でそれが加速した印象。

「なんか新しい友達ほしいよね」
「わかる、なんか合いそうな友達いない?」
そんな会話を幼馴染としていた中で、会社の同期(わたし含めて3人で仲がいい。そのうちの1人)なら、合いそうだし仲良くなれるかも?ということで、なんなら春頃からエンカウントの機会を作ろうとしていたのだが、私が寝坊したり、なんやかんやで実現しなかったのだった。

半年以上かけてのエンカウントだ。今日は友達記念日としてもいいくらい。
同期は先にレンタルスペースに到着しており、部屋を予約した幼馴染には、ランチをテイクアウトしている間に先に追いかけてもらった。
ファラフェルをもって会場に向かう間(そういえばあの二人初対面だけど私が間に入らなくても大丈夫だったかな…)と思った直後の会話が、冒頭である。

おやつほしいね、とコンビニに同期と二人で向かう間、同期から言われた。
「幼馴染ちゃん、入ってくるのが目の端で見えて、歩き方も服装も、君が来たんだと思ったんだよ。そっくりだね!」と。
ちなみに、同期と私も周りから見るとそっくりである。
「うそ~、私、結構彼女から歩き方とか動きとか変だよね、って言われてるんだけどな…似てるのか」
「え~、もう『同じ!』って感じだったよ」

私に似ている幼馴染と、私に似ている同期は、私抜きでもすっかり昔からの友達のような会話をしていて面白かった。
やっぱり類は友を呼ぶんだろうか。幼馴染のフィルムカメラで同期がたくさん写真を撮っていたので、どんなわたしたちが現像されるのか楽しみだな。

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