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【ワーケーション】日本人にとっては穴場かもしれないマヨルカ島(スペイン)

本格的にフリーランスへ足をつっこんで約6か月。ようやくどこでも働けるスタイルを徐々に実現できるようになってきました。今月はすこし忙しく前半2週間スペインのマヨルカ島 → 一週間帰宅 → 後半2週間トルコのイスタンブールという生活です。

余談ですが、本当はこのまま一気に日本へ長期帰国(半年とか)!とかやっていきたいところなのですが・・、まもなくずっとやりたかったInvisalign 歯列矯正をドイツで始める予定で、一度始めてしまうと約1年間は定期健診に通わなくてはいけないこともあり、当分は近場でのワーケーションが現実的になりそうです。

しかし、健康ってほんと大事!というのも、Invisalign自体はけっして必須な治療ではないのですが、これを始めるに辺り、ここ数か月間ずっと歯科医に通っていて(歯列矯正を始める前に虫歯などがない健康な状態にしておく為)、予約がランダムに数週間おきで入る為、なかなか長期で遠出できない状態でした。

これを考えると、今後つねに健康でいられる保証がない人生の中で、やりたい事を「定年してから」や「いずれ落ち着いてから」と先延ばしにしてしまうと、いざ余裕ができたというタイミングで拘束されてしまうということがあながち起きなくもないですよね。すでに三十代になってから、やれ眼科だ、やれ皮膚科だなど以前に比べて医療機関に頼る機会が増えてきて、健康であることのありがたさをしみじみ感じるようになってきました・・・。

本題: マヨルカ島

さて、話がそれてしまいましたが、「マヨルカ島めっちゃよかったよ!」というのが今回の本題です。ヨーロッパ圏に住んでいる方には有名な島かと思いますが、日本ではそんなに知られていないのではないでしょうか。もしかしたらお隣のイビサ島のほうが、海外の有名人や富豪に人気なので、SNSなどを通して有名かもしれませんね。

場所としては地中海バレアレス諸島の中の島で、スペインに所属します。が、カタルーニャ地方やカナリア諸島と同じく、マヨルカ島も民族としての独立意識が強く、簡単にスペインと一括りにしないほうがいいようです。なお、ドイツからは飛行機で2時間、便数も多くアクセス良。

ちなみに、マヨルカ島はテニスのスーパースター ラファエル・ナダルの出身地としても有名です。私達の滞在中もグランドスラムで優勝してましたね。もちろん、彼の出身Manacorにもいきました。

ナダルが建てたミュージアムやテニススクール。一般人でも泊りがけでテニスレッスンを受けられるので、テニスを本格的にやっている人はここでテニス旅行はどうでしょうか?

マヨルカ、過小評価しすぎてました

マヨルカ島はおそらくドイツ人にとって1、2を争う人気の旅行先です。特に何が有名かって、Party Urlaub(訳: パーティー休暇)。とにかく朝から晩までベロベロになるまで飲んで、ひたすら騒いで楽しむという休暇。中でもBallermannという区域が有名で、シュラーガー(Schlager)というドイツの音楽(酔っ払いでも簡単に歌えるように「君に惚れた」や「飲もうぜ!へい!」的なひねりのない歌詞が特徴)をバックミュージックに飲み狂う人々の様子がテレビなどで流れると、毎年夏の訪れを感じるのがドイツのあるあるなのではないかと思います。

Googleで検索するとこんな感じ

ちなみに、昔からこういった観光客の誘致に力をいれていたマヨルカ島も、コロナ禍に入る前頃からこのParty Urlaubを観光公害と認識するようになり、もっとサスティナブルな方法で観光客を呼べるように方向転換をはじめたようです。

まあ、こんな背景もあり、今はどこへいってもドイツ語が話せる店員がいて、ドイツ語ばかりが聞こえてくるという環境で、これが旅行先として人気の一つでもあるかと思います。(日本のハワイみたいな感じ?)

そんなこんなで、マヨルカ島にはあまりいいイメージを抱いていない私達でしたが、いってみたら素敵!勝手に過小評価してた!となりました。

どんな感じ?

島は3,640 km²と結構大きく、また、路線バスなど公共交通は便利とはいえないため、正直レンタカーやタクシーがないと各地を見て回るのは難しいです。基本どこに滞在してもビーチや入り江を見つけることができるので、他は滞在日数や観光目的によって滞在先を選ぶのがよいと思います。

大雑把に4つのエリアにわけることができます

私達は今回、東側のS'illotという小さなリゾート地に滞在しました。最初はどこにするか迷ったのですが、比較的安いエリアで、私と夫が仕事で車を出せない時も義母達(今回同行でした)が徒歩でビーチに行けるという理由でここにしました。プロムナードを中心に適度にレストラン・バーやスーパーがあり、長期滞在でも困らない場所でした。

S'illotから島の反対側 首都Palma de Mallorca北西の山間部までは車で片道1時間半~2時間はかかるので、首都を中心に観光したい、山間部でハイキングなどをしたいという方は西側をメインに滞在先を探すのがいいかもしれません。

インスタ映えしそうな入り江(Caló des Moroなどが有名)はどちらかというと島の南東部に集中しているような印象でした。

でも、わざわざ有名なスポットに行かなくても、適当に散歩してるだけでいたる所に素敵なスポットに出会えるのがMallorcaの魅力の一つだと思います。

もちろん、パラソルと砂浜という定番スポットも沢山ありますが、だいたいそういう所は人で溢れかえっているので、私はどちらかというと人気のない岩場や入り江を探すのが好きです。

私より泳げるくせに、あまり水に入りたがらない夫
ビーチじゃない所は基本プライベートです
隠れた所に洞窟っぽい穴場を見つけたり。こういうところ見つけるとわくわくしません?
ぜーんぶ独り占め。

ちなみに、地中海だと自分の泳ぎが上手くなった(疲れないでずっと浮いてられる)ような錯覚になるのですが、きっと海が穏やかなのと、塩分濃度が他の海より高いのが理由かなと考えています。

スペイン料理はやっぱ口にあう

タパス・海鮮系・加工肉(ハム、サラミ、チョリソー)・ヤギチーズなどなど美食の国といってもいいと思います。チュロスもおいしかったよ。物価的には観光地はやはりお高めですが、地元のカフェなどはカプチーノとバケットにオリーブオイルとトマトをのせたセットが2ユーロと、やはりお安めです。何しろ太陽をしっかり浴びたオリーブオイルやトマトなどが美味しいので、シンプルなものでも満足感が高いです。タパスも素材の味を生かすものが多いですし、みんなでシェアする前提で頼めるので、ヨーロッパには珍しく日本の居酒屋感覚で楽しめるのがいいですよね。

個人的にはこれとは別の日に食べた、イカ墨のブラックパエリアのほうが美味しかったです!(写真撮るの忘れました・・・)

その他観光地

他にもいっぱい見どころがあり、山間部では、路面電車と美しい大聖堂で有名なSóller、こじんまりとした旧市街と高台のチャペルまでの長階段が美しいPollença、巡礼やハイキングの中継点として人気のFornalutxLlucなどを訪れました。北部のAlcúdiaは旧市街が城塞で囲まれており、この周辺の街と合わせて山間部と海辺の良い所取りができるリゾート地となっています。

Sóller
Pollença 高台のチャペルまでの階段

もちろん首都のPalma de Mallorcaも見どころがおおく、Palma大聖堂をメインに建築物やウィンドウショッピングをするのに向いています。おしゃれなブティックやギャラリーが非常多く、散歩をしているだけでも楽しいです。カラフルな中にもシックな要素がある非常にセンスがいい洋服やインテリアばかりでした。

Palma de Mallorcaは今回一日しか時間が取れなかったので、次はもっとゆっくり滞在したいですね。老舗カフェやおしゃれな創作料理レストランなどもここに集中しています。

壮大すぎてスマホでは良い写真がとれなかったので、画像はO-DANより 
Palma大聖堂の中

他にもハイキング・カヌー・SUP・サイクリングなどなどできることがいっぱいあり、2週間ではとてもとても足りない魅力が溢れています。

今回泊まったAirbnbのオーナーさんがPollençaにもFinca(別荘)を持っているらしく、次は来たらそっちもサービスしてくれるとのことだったので、夫と本気で再訪を検討しています。いけるといいな~💛

そういえば、レンタカーを運転してるときに、現地ラジオで米津玄師さんの春雷が普通に流れていたのがびっくりで、ちょっと嬉しかったです。

マヨルカもよかったですが、島系でワーケーション+レンタカーがなくても楽々観光できる国だとマルタが非常におすすめです:



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