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プロトタイプ(MVP)のお作法〈2〉|すぐに逃げる客はそもそも初期の顧客ではない

本シリーズは、Y Combinatorの元CEOであるマイケル・サイベル(Michael Seibel)の解説を基に、MVP(Minimum Viable Product)の「お作法」についてご紹介します。

第2回は、初期の顧客(アーリー・アダプター)についてです。


📍 MVPのお作法

  1. MVPを作る最良の方法と間違った方法

  2. アーリー・アダプターという人種を理解せよ

  3. 偽スティーブ・ジョブズの罠

  4. いくつかの例

  5. 本当に必死な顧客をターゲットにする

  6. どうやって素早く作るか



2. アーリー・アダプターという人種を理解せよ

MVPに対して否定的な立場をとる人もいます。
初期段階からユーザーにあっといわせる製品を作るべきだという主張です。そうでないと顧客を失うのではないかという心配があるからです。

しかしこのような考えを持つ人は、初期の顧客(アーリー・アダプター)の性質を誤解している可能性が高いです。

アーリー・アダプターは、新しいソフトウェアや製品を試すことに積極的で、製品が完全でなくても受け入れてくれる人たちです。
逆に、製品が壊れたり動作しなかったりしたときにすぐに逃げ出す顧客は、そもそも新しい製品を試そうとはしません。そうした顧客は最初からターゲットではないため、気にする必要はないのです。

彼らが求めているのは、解決すべき現実的な問題に対する解答であり、製品の完成度ではないのです。

そして、「最初から完璧には動かないかもしれませんが、一緒に改良を重ねて、最終的にはあなたの役に立つ製品にします」と説明することで、もっと彼らの協力を得やすくなります。


次回もお楽しみに。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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