スタートアップ共同創業者の見つけ方 〈4〉|共同創業者とうまくやっていくには
「共同創業者」に関する本シリーズでは
なぜ共同創業者が必要なのか
いつ共同創業者を迎えるべきか
どこで共同創業者を見つけるべきか
共同創業者とうまくやっていくには
について解説します。
最終回は、「どう共同創業者とうまくやっていくか」についてです。
本シリーズの内容は、以前他のシリーズでもご紹介したY Combinatorのハージ・タガー氏の解説動画を元にしてご紹介していきます。
4. 共同創業者とうまくやっていくには
共同創業者関係がうまくいかない理由
共同創業者間のリスペクトが失われるケースが最も多いです。
例えば、1人がセールス、もう1人がプロダクト開発に責任を持っている場合、セールス担当が「技術担当がもっと速く開発すべきだ」と感じたり、技術担当が「セールス担当がもっと売るべきだ」と感じたりすることがあります。
お互いの仕事に対するリスペクトが欠けると、関係が破綻することが多いです。両方の共同創業者がCEOになりたがる場合も問題です。
CEOという役職は象徴的な意味を持ち、「最終的な決定を下す権限を持つ人」を意味します。そのため、CEOのポジションを巡って対立が生じると、会社の方向性が揺らぎます。働き方や仕事に対する期待値の違いも大きな問題です。
スタートアップは非常にハードで、全力を尽くさなければならないのに、一方の創業者が「ワークライフバランス」を重視し、もう一方が「24時間全力投球」を求めると、関係が非常にストレスフルになります。
共同創業者関係の破綻を防ぐためのアドバイス
対立を避けず、問題があれば早めに話し合うことが大切です。
難しい会話を先延ばしにすると、徐々にプレッシャーが蓄積され、最終的には感情的な爆発を引き起こす可能性があります。定期的な1on1ミーティングを設定しましょう。
例えば月に一度、飲み物でも飲みながら話す時間を設けることで、お互いの状況を確認し、関係の調整が可能になります。これにより、小さな問題が大きな対立に発展するのを防ぐことができます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。