サム・アルトマンの歴史〈1〉| 19歳で『Loopt』を創業してみたものの...
このシリーズでは、2024年11月8日にY CombinatorのYouTubeチャンネルより公開されたサム・アルトマン氏のインタビュー動画を一部抜粋し、翻訳したものをご紹介します。
以下の会話は、正確な文字起こしではありません（生成AIの助けを借りています）。ある程度の要約がありますが、情報としては問題ないと判断して修正していない箇所もあります。正確な発言内容の引用は、元の動画を確認することを強くお勧めします。
また、話者の発言であっても事実かどうか不明な内容（おそらく言い間違い）については、誤情報の拡散となるのを防止するためにあえて取り除いています。
ゲイリー・タン:
19歳でY Combinatorに参加して、『Loopt』という会社を立ち上げましたね。これはiPhoneの「友達を見つける」のような位置情報サービスですが、Appleがこの機能を作るよりも前の話でしたよね。
なぜそのアイデアに惹かれたのですか？
サム・アルトマン:
当時、携帯電話にとても興味がありました。
携帯電話を活用する何かを作りたいと思ったんです。
その頃はまだスマートフォンが普及していなくて、iPhoneの登場より2～3年も前の時代でした。でも、ポケットにコンピューターを持ち運べるようになるのは大きな変化だと感じていました。
ゲイリー・タン:
確かに昔は、携帯電話は本当に「電話」としてしか使われていませんでしたよね。
サム・アルトマン:
そうですね。私は今でも、電話として使うのは極力避けていますが（笑）。
インターネットに接続できる最初の携帯電話を手に入れたときのことを覚えていますが、ほぼテキストベースのブラウザで動作が遅く、メールをチェックするのも本当に手間がかかりました。
でもその時点で、「これはただの電話じゃない、持ち運べるコンピューターなんだ」と気づいたんです。
ゲイリー・タン:
その時からすでに技術の進化に興味を持っていたんですね。
サム・アルトマン:
はい、当時からリアルタイム技術が大好きでした。
金曜日の夜はそういったことを考えて過ごしていましたね。
ただ、当時はApp StoreもなければiPhoneもありませんでした。それがプラットフォームの大きな変化の一端を担う経験（訳註：Looptの創業）につながったんです。
ゲイリー・タン:
それは、企業を売却した初めての経験でもあり、初めて人を管理し、エンタープライズ向けの営業をする経験でもありましたよね。
最初のスタートアップからどんな教訓を得ましたか？
サム・アルトマン:
正直言って、成功した会社ではありませんでした。
それはとても辛い経験でしたが、得られた学びの量はすごかったです。
Paul Graham（P.G.）がよく引用している言葉ですが、「20代は見習い期間であり、本当の仕事は後になってから行うものだ」という考えがあります。確かに、その経験から多くのことを学びました。
とくに「プロダクトマーケットフィット」を見つけられなかったこと、収益化の方法を見つけられなかったことが大きな課題でした。しかし、スタートアップを経験することほど、学びの速度が速いものは他にないと思います。
ゲイリー・タン:
Looptを通じてスマートフォンへの移行という大きなプラットフォームシフトの波に19歳から20歳の頃に乗っていたわけですね。
その後、さらに次の「波」を生み出すようなプラットフォームを手がけることになりましたね。
サム・アルトマン:
ええ、今の18歳から20歳くらいの若者たちは、学位を取るよりもこの技術の波に乗り遅れることを恐れています。
今はすべてが急速に進化していますから。
ゲイリー・タン:
成功しているスタートアップの創業者たちの中でも、実はこの変化に気づいていない人も多いですよね。
Y Combinatorの創業者たちは「素晴らしいことを素早くやり遂げる」という意識が強いようです。
サム・アルトマン:
まさにその通りです。
Facebookが一時期モバイルの重要性に気づかず、InstagramやWhatsApp、Snapchatを買収することで補ったように、プラットフォームシフトはいつも若い世代が先導するものなんです。
過去の知識に縛られていない若者たちが、次の大きな変化を生み出すんですよ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
本シリーズは全４回で、アルトマン氏の大学生時代からGPTの開発が始まる頃までの話をまとめていきます。
次回もお楽しみに。
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