スタートアップ共同創業者の見つけ方 〈1〉|なぜ共同創業者が必要なのか
本シリーズのテーマは「共同創業者」です。
内容としては、
なぜ共同創業者が必要なのか
いつ共同創業者を迎えるべきか
どこで共同創業者を見つけるべきか
共同創業者とうまくやっていくには
について各回1テーマで解説していきます。
今回はその初回になります。
本シリーズの内容は、以前他のシリーズでもご紹介したY Combinatorのハージ・タガー氏の解説動画を元にしてご紹介していきます。
タガー氏の他の解説動画のまとめシリーズとして、こちらもぜひご覧ください。
1. なぜ共同創業者が必要なのか?
理由は3つあります。
1つ目は、成功するスタートアップを立ち上げることは非常に困難で、大量の作業が必要だからです。
アイデアを現実のものにし、何百人もの従業員を抱える長年の競合企業と戦わなければなりません。
それを一人でやり遂げるのはほぼ不可能です。
誰かが一緒に作業をしてくれるだけで、単純に作業量が増えます。
2人いれば1人よりも1日に働ける時間が増えます。
そして良い共同創業者がいれば、仕事の質も向上します。
補完的なスキルを持つ共同創業者がいれば、自分にはできないことをしてもらえますし、賢い共同創業者ならアイデアに対して意見を出してくれ、良くないアイデアをやめさせ、良いアイデアを見つける手助けをしてくれます。
成功するために必要なスピードで、高品質な仕事を行うためには共同創業者が重要なのです。
2つ目の理由は、スタートアップの道のりが非常に
「感情のジェットコースター」
だからです。
世界を制覇できると思う瞬間もあれば、今にも破綻しそうだと感じる瞬間もあります。素晴らしい共同創業者との関係は、他の誰にも代えられない支えになります。
理想的には、共同創業者もあなたと同じようにスタートアップに全力で取り組んでいるはずだからです。
悪い瞬間が訪れたとき、共同創業者が励ましてくれ、逆にあなたも彼らを支えることができます。これは、単に人を雇ったり、スタートアップが成功してから人を迎えるのとは違います。
本当の共同創業者のメリットを得るためには、同じように全力投球してくれる人が必要なのです。
3つ目の理由は、単純に「成功パターン」に倣うことです。
歴史上最も成功したスタートアップの多くは、共同創業者のチームによって立ち上げられました。
成功したスタートアップが有名になると、しばしば創業者の一部が去り、特にCEOが目立って有名になり、そのスタートアップの顔として認識されがちです。
例を挙げましょう。
『Facebook』は、今ではマーク・ザッカーバーグの会社として知られていますが、実際には共同創業者のダスティン・モスコヴィッツと共に設立されました。
『Apple』はもちろんスティーブ・ジョブズの会社として有名ですが、スティーブ・ジョブズはウォズニアックという共同創業者がいなければ最初のAppleコンピューターを作ることはできませんでした。
成功するスタートアップを立ち上げるために、共同創業者を持つことで成功の可能性が高まるのは、過去の統計からも明らかなのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。