
億万長者グレン・スターンズの仕事の鉄則|「買い手を見つけてから商売せよ」
前回のnoteで、
「億万長者が正体を隠して知らない街で3ヶ月で1億円ビジネスを立ち上げる」
というディスカバリーチャンネルの番組をご紹介しました。
この億万長者グレン・スターンズは、番組の中でいくつか自身が大事にしていることを語っていますが、今回はその一つをご紹介します。
海外版「笑っていいとも!」みたいな番組でグレン・スターンズ本人が要約解説みたいなことをしていたので、それも参考にします。
(* 全部は紹介しません)
スターンズ氏が言っている鉄則はいくつかありますが、一番強調されているのは、
買い手を見つけてから商売する
です。
多くの人は「自分が売れると思っているモノ」(けれど実際は自分だけが素晴らしいと思っているモノ)を売ろうとしてしまいます。
しかしスターンズ氏は、「欲しがっている人が確実にいるモノを探し、それを商売することが大事、これを鉄則にしている」と言います。
これはスタートアップ・アクセラレータープログラムのY Combinatorの人たちが動画でよく語っている内容と似ているようですが、少し違うと感じました。
Y Combinatorの人たちは、「自分が売れると思っているモノ」が実際には素晴らしくない可能性を十分に意識した上で「実際に商売をしてみて、ダメなら何度でも素晴らしくないかもしれないモノの商売をやるべき」と言っています。
一方スターンズ氏は、最初から「売りたいものではなく売れるものを売れ」という思想です。
クリエイター気質の人はY Combinator的な考え方が好きだと思いますが、みんなが大好きなクリエイター気質の企業も案外スターンズ氏のような思想と行動によって成功している経緯があるので、実際とても大事な考え方だと思います。
言うは易し?
「買い手を先に見つける」というのは、「言うは易し」という感じがします。
実際そうだと思いますが、これは必ずしも文字通りの意味ではない鉄則であることに注意が必要だと思います。
「100万ドルビジネスチャレンジ」の中で、スターンズ氏がやった商売を見てみましょう。
以下、若干のネタバレを含みます。
1. タイヤ販売の例
最初に大型タイヤの販売をしたときは、
ネットで販売募集をしている人を見つけてから廃材置き場でタイヤを探しに行きます。
これは本当に文字通り買い手を見つけてから商売しています。
2. 中古車販売の例
廃業しようとしている車のディーラーを回って中古車を安値で買い取り、掃除してから(掃除しただけで)、路上で売りに出します。
これは買い手を見つけているというよりは、「買い手がつくことを知っている」という状況だと思います。もう一つ大事なのは、実際どれくらいの利益が見込めて、修理や清掃にどれくらいの費用がかかって、どれくらいの期間で売れそうかの知識があるということですね。
日本だと、「ここで勝手にモノを売ってはいけません」みたいなことになって権利関係で足元をすくわれそうですよね…
3. 家のリフォーム販売
中古物件を購入し(買えるのがすごいですが)、リフォームして売って、利益を得ています。
結果これが"100万ドルビジネス"の創業資金となります。
これも番組を見る限り、先に買い手がいたというよりは「買い手がつくことを知っている」タイプに思います。
これは、もしかしたらカットされているだけで本当は目星がついていたのかもしれません。(もしくは、うまく番組が買い手を見つけてきたのかもしれません…笑)
4. "100万ドルビジネス" Underdog BBQ
これがメインのビジネスですが、最初に入念な調査を中小企業センターと行なってから始めています。
文字通りの「買い手を見つけてから」というわけではないですが、「買い手がいそうなのかを十分に調べてから」という意味で、同じ鉄則に従っていると思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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