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【12】カメラを好きになったきっかけ
はじめるきっかけ。好きになったきっかけ。続けるきっかけ。『思い起こせば・・』が“きっかけ”になる。
私はいつからカメラが好きなんだろう。写真を好きなったのはいつからだろう。と思い起してみる。
幼い頃の私は今と変わらず撮る側の人間だった。母に『また友達ばかり撮ってきたの?明日香は全然写ってないじゃない。明日香がいる写真はないの?』と笑っていたことを思い出した。
カメラが好きというよりかは、はじめは撮るのが好きだったのかな。友達との思い出を一枚の写真にぎゅっと閉じ込められる。そんな一瞬をカタチにできる写真がとても好きだったんだと思う。
カメラを欲しがった私に祖母は、祖父の形見のフィルムカメラをプレゼントしてくれた。あれは中学生になった頃だ、スクールバックの中にカメラを忍ばせて校庭や下校途中に毎日写真を撮っていた。
カメラを手にしてから今まで見えているのに見ていなかったものがあるコトに気がついた。
同じようで同じじゃない毎日。いつみても違う雲のカタチや色の変化に興味を持つようになった。
風景もまた然り。時間や季節、天気で表情を変える。そして、同じ場所でも撮り手が変われば全く違う写真になる。唯一無二のモノであることに感動を覚えた学生時代。
スポーツに明け暮れた高校生時代が終わり完全燃焼してしまった。何しても気分が上がらない。そんな時期があった。それでもいつも傍に祖父のカメラはあった。
会社員となり、自分のお金で一眼レフを買いに行った時のことはいまでも忘れない。ドキドキしたなぁ。まだミラーレスは普及されていなかった、カメラといえばNikon!Canon!が根強いときだった。初めての一眼レフ、決め手はグリップ感とシャッター音だった。この頃からませているな。
花が咲いたら撮りに出かけよう。夏には花火を撮りたいな。山に登ったら星を撮影してみたいな。カメラがある日常は私をまたアクティブにした。
そんな人を動かす力のあるカメラ。
色んなことに気づかせてくれるカメラ。
記憶を記録し、記憶に残こる写真を生み出してくれるカメラ。
心から好きだ。私はこの先ずっとカメラをやっているだろう。手放すことはしないだろう。死ぬまでカメラを持ち続けて生きていきたいと思っている。
──19年ものあいだずっとどんな時もカメラがそこにあった。だから、こんな風に好きになったきっかけを思い出すことなんてほとんどなかったな。
こうして思い起こすきっかけをくれたのは、 #旅と写真と文章と というオンラインコミュニティでみんなで交換日記しよう。とはじまったことがキッカケ。思い起こすキッカケをくれてありがとう。
そして、わたしに繋いでくれたMizukiちゃんは、私からカメラを買ってくれた子の一人でもある。
私は自分が撮り続けると同時に、その仲間を増やしたいとも思っている。『難しそう』『持ち運ぶの大変』『思い通りに撮れない』など、せっかく買っても続けることができなくて辞めてしまう人も多い。そんな人を一人でも減らしたいな。そして、カメラを好きになってくれる人を一人でも多く増やしたい。な。と思っている。
続いて、13人目の書き手は Ayakaさんにお願いします。
テーマは『 大切にしていること 』
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