慢性疲労症候群《全ての不調の入り口》
別名、筋痛性脳脊髄炎と言われます。
簡単にいうと、脳や脊髄の神経に沿って炎症が起こるものです。
炎症を起こすのは《ミクログリア》というグリア細胞の一種だと分かっています。
しかしなぜ脳や脊髄に炎症が起きるのかは原因不明とされています。
今最先端の明るいデータは「筋肉の過緊張ではないか?」という所です。
私の見解です。
答え《糖質過多です》
糖質過多状態になると、神経伝達がうまくいかなくなります。
脂質から作り出されるエネルギーでなければ、安定した電気エネルギーとして活用できないからです。
糖質を常に補う、又は糖質の割合の多い食事をしていると
・糖質は三大エネルギーの中で、第一にエネルギー変換される。
・脂質がエネルギー化されるのは高度で時間がかかる。
ため、いつまでも正常な神経伝達まで辿りつきません。
正常に機能しないものは淘汰されてゆくので、淘汰されたニューロンはミクログリアに捕食されます。
またミクログリアを含むグリア細胞は、高度な働きをしないので、脂質という高級エネルギーは使わずに、糖質という原始的エネルギーで活動します。
糖質過多になると、ミクログリアにとって活性化しすぎる絶好の環境になります。
そうして異常活性したミクログリアが脳や脊髄の神経を貪食・炎症を起こしサイトカインを多量に流出します。
またミクログリアは昼夜で長さが変わり、これが体内時計・自律神経の調整をしています。暴走により自律神経も乱れます。
他に繊維筋痛症などもほぼ同じ機構です。
繊維筋痛症の方を担当した事がありますが、糖質を控える事を施術と並行して行うと炎症や痛みの表出の感覚が変化しました。(施術として可能なのはネクローシスで主に筋肉の腱に沿って散らばったカケラ、和医学でいうゴミを石灰化から液状→気化と解かしてゆき流す。代謝させる。溜まりやすいのは中枢から末梢への変換部である外側咬筋。これは口内からでないと触れないので手袋をはいて施術しました。)
施術の感覚も2年ほどかけて、ほぼ毎日から10日に一回まで減らしました。
「筋肉の過緊張」も実は糖質過多から起こります。
糖質過多状態になると、呼吸が吸気で止まり(大動脈センサーが働かないため。ミトコンドリア代謝ができない。)乳酸が産生し続けられるからです。
病気の発生機序は複雑に見えますが
糖質過多から
・血液が酸性に傾く
・脂質がうまく使えない事によるトラブル
・菌や糖質をエネルギーにする細胞との共生の崩壊
と枝分かれしてゆきます。
全ては共生のバランスを取り戻す事が必須です。
脂肪を減らすことや菌をやっつける事は解決への道ではありません。
ねこちゃん式瓢(ひさご)呼吸の理論を理解するのが一番の近道です。