数学Ⅲ「複素数平面」
今年はコロナ禍に見舞われた一年で、対面授業ができずに遠隔授業を余儀なくもされた。それなりに大変ではあったが、指導メソッドの幅を広げることもできた。
それはさておき、以前から指摘されている教育格差、大きく三つがあるように思う。
一. 世帯収入による格差
二. 地域間格差
三. 教育システムによる格差
このうちで 一. については私の手に負えるものではないが、残りの二つについてはやり方次第では解決も可能と思っている。不幸な一年であったが結果としてオンラインでの指導がごく普通になり、田舎で近くに予備校がないから勉強できないという時代は昔になりつつある。そして良い教科書・教材をつくることが重要な私の仕事になった。(三. についてはまたの機会に触れたいと思う。)
学校で渡された教科書を勉強する、それは確かに大切なことである。しかし検定済みの教科書では大学受験レベルに足りないのは事実だと思う。そもそも執筆者が受験のためを考えて書いているわけではないので、当たり前と言えばそうである。(履修内容が決まっていて、それを逸脱せずに入試問題を作るというのが順番である。)
しかし、勉強する側にしてみれば、それは如何にも効率が悪い。より要領良く受験レベルまで学習できればそれに越したことはない。
そんなことを念頭に置いていつも教材を作成する。例えば今年度、授業で使った数学Ⅲ「複素数平面」の教材は次のようなものである。(難関以上の大学を目指す人が対象。)
全部で30題ぐらい。ここに載っている問題が一通り解ければ(それは案外難しいことと思う)、入試問題を解くために必要となる基本は身に付いているはずである。あとは実際の入試問題を解いて実戦力に磨きをかける次のステップに進めばよい。
なお、どこかのタイミングでこの教材の解答(例えばオンライン授業後に残った書き込みのあるファイルや加筆したものなど)をUPすることも考えていくつもりである。
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