霜田あゆ美

絵を描いたり、マンガを考えたり、俳句を作ったり。 https://ayumishim…

霜田あゆ美

絵を描いたり、マンガを考えたり、俳句を作ったり。 https://ayumishimoda.com

最近の記事

ローザンヌ国際バレエコンクール2024

 土曜の午後、Eテレで「ローザンヌ国際バレエコンクール」が放送されていた。若きバレエダンサーたちの熱き決選。若手ダンサーの登竜門のコンクールも52回目だそうだ。わたしが熱心に見ていたのはもう何十年の前こと。熊川哲也16歳のドン・キホーテにおお〜っとなった頃。最近はどんなだろう?辛口コメント炸裂しているだろうかと、ぼ〜っと見始めた。  放送の解説はバレエ振付・演出家 山本康介さん。山本さんの解説の言葉の豊かさにほほ〜っとひれ伏す。山本さんが句会にいたら…といらぬ想像をしたりし

    • 「Transit」って?

       個展の案内状が刷り上がってきたので母に渡すと、「何て読むの」と聞かれたので「トランジット」と答えた。「どういう意味?」とさらに聞かれたので「乗り継ぎ」と答えた。けれど、それを差す言葉は「トランスファー」。「トランジット」は機内食や燃料などの補給のためいったん着陸することを指し、英語本来の意味は「通過する」である。  前回の個展のタイトルは「in the Room」。2020年の「出るに出られない」生活を憂いつつ、それなら部屋の中を描けばいいじゃないのと、明るい色の現実味の

      •  「人形は顔がいのち」と創業300年の老舗、人形問屋の吉徳がCMで言っていますが、イラストレーションも顔がいのち、のような気がします。「顔」が好きじゃないと絵そのものが好きになれない。なので、なんとか納得のいく顔に描きたいと日々練習にいそしむわたしです。  男の人を描くのは気楽だ。おじさんはとても描きやすい。  眼鏡なんかしててくれるとほんと助かる。  女のひとはむずかしいけど、お化粧で顔をつくっているひとは描きやすい。  安西水丸さんは「似顔絵は似すぎると品がない。

        • じっと見るノート

           こどもの頃、食堂で相席になったひとを観察していたら、母に小声で「じっと見るんじゃないの」注意されました。見るなと言われてもやっぱり目の前のひとのことは気になります。お茶の入ったポットや湯飲み茶碗より人間のほうがおもしろい。つらい時間でした。昔、好きだった男のひとが「じっと見る女が苦手」と言うのを耳にして、見ないように見ないように不自然にデートしたことがありますが、あれもしんどかった。  ところが、絵を描くときには「コップの裏側が描けてない。よく観察して描かなきゃね」なんて

        ローザンヌ国際バレエコンクール2024