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手の爪のケアで、心のケア
フットケアは足のケアなので、爪のケアは足が対象です。
でも、手の爪の方が見えるので長く伸びると気になる方、短い爪が好きな方、忙しい介護スタッフには頼みにくいのでついでにと頼む方、介護スタッフから手の爪もお願いします・・・と頼まれるパターン。
手の爪のケアもかなりの頻度でしています。
もちろん、カット(やすりがけ含む)のみ。マニキュアなどはできません。
普通の爪の、普通の方の手の爪ケアでしたら時間内に終わらせることが多いですが、大変なのは手に拘縮がある場合や、手の爪に変形がある場合です。
※足のケアに時間がかかる場合は、手の爪ケアまで時間が間に合わないこともあります。
オマケでやるのは難しい・・・
もうすぐ2年になる、手の爪ケアでお付き合いをしているお客様がいらっしゃいます。
皮膚科を受診して「白癬」の診断でした。全部の指が厚くなり変形。指も割れて痛みもありました。
施設からは医師の許可もあるので、手の爪ケアをお願いしますとのことでした。
こちらの記事に爪の成長速度がありますが、手の爪だと2週間ごとが理想です。
さらに足爪のケアもしなければならないとすると、1ヶ月に1度、30分のケアで受けるのは困難です。
その旨を伝えると、月に2回で時間は任せてくださいました。
手の爪のケアも大切
手の爪の変形、手荒れや痛みだけでなく、その見た目の有り様にひどく落ち込んでいました。ケア始めの半年は一進一退。
症状が良くなり始めたのは、ちょうど1年後くらいでした。
皮膚科のお薬を変えてからです。お薬が合っていなかったんですね。
今ではほぼ、キレイになっています。
このお客様のケアで、勉強になったことがあります。
足の変形は普段は隠れるで、気にしている方でも精神的に落ち込む方はあまりいません。痛みの苦痛や、歩きにくさで落ち込む方はいます。
手の爪や手荒れは、足よりも気持ちのへの影響が大きいのかもしれないと思いました。
女性なので特に、見た様子のひどい症状をみて落ちてしまう傾向があったのかもしれません。
手の爪や、手が潤っていてツヤツヤだと、気持ちも上がります。
この気持ち、ネイルを継続している方はお分かりになるのではないでしょうか?
自爪だと落ち着かないということを聞いたことがあります。
手の爪ケアより、心のケアだったのかもしれない
私なりにケアの方法も考えました。
引っかからないよう、痛みが出ないようにと最善を尽くしました。
ですが、結局は私の爪のケアで改善したわけではありません。
今の爪の様子は、通常の爪カットでも充分です。施設のスタッフでもできます。
それでも今も相変わらず、2週間ごとのケア。変わらないお付き合いを続けてくださっています。
辛い時期はなんとか励まし、少しでも改善していることは言葉にして伝え、苦しい胸の内に耳を傾け続けました。
体調が良い時は、おしゃべりもたくさんしました。
私と同じく息子二人。息子との付き合い方は、なるほどーー!と、ためになる話もいただきました。
大病をした話や、私の大好物のご主人様との馴れ初めや、夫婦の話も伺いました。
そんな時間から信頼関係ができ、今のお付き合いの継続につながっているのかもしれません。
施設のスタッフも看護師もケアを尽くされていました。
私もそのメンバーの一人に入れてもらえたのだと思うと嬉しいです。
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