BVEATSはただのビジネスではない 第3回|新事業を始めた理由。「お金」と「死」【3/3】
芦名:
死ぬということと、お金っていうことを教えたいなと思って、フィットネスクラブを作ったんですけど。
どういうことかって言うと、哺乳類って一生涯で20億回脈を打ったら死ぬと言われてるんですね。
小さい動物が死ぬのが早いのは、脈が速いからだし。大きな動物が、っていうのはその逆だし。
僕はその死を教えるっていうこと(のために)、脈を、脈拍を上げさせる。(ことを考えた。)
(そのために)どうやって皆に脈を上げてもらおうかっていうことを、動物的にマーケティングしたんですよ。
(この理論であれば)絶対に、死を感じて、生きてる今を幸せに感じるはずだっていう。
吉岡:
うんうん。
芦名:
例えば緊張した時の達成感とか、あの達成感で幸せを感じるのは、脈が上がるからだし。
初恋でドキドキしたりとかする、
エッチしてドキドキする。
それも全部脈が上がるから、生きてる喜びを感じるっていう。
もう日本だとなんかもうドキドキすることもビビることもないんですよ。安全過ぎて。
吉岡:
はいはい。
芦名:
町に死体が転がってる訳でもないじゃないですか。
だから結局ジェットコースターとか絶叫系とか、プリズンブレイクみたいなドキドキするやつとか、24(海外ドラマ)がドキドキするとか、結局ドキドキするものっていうのは絶対に流行るんですよ。
だから先進国でフィットネスが流行ってるっていうのは、(一過性の)流行りということじゃなくて、
動物的にマーケティングした上で間違いのない流行りなんですよ、僕からしたら。
吉岡:
なるほどね。
芦名:
ちょっとエロいフィットネスモデルがやってるから皆やりたくなってるとかっていうレベルではないっていう。
吉岡:
うんうん。
芦名:
動物の根本的な安全を求めれば求めるほど、先進国では死を求めるというのが、僕のマーケティングで。
だからここに堂々と自信を持って突っ込もうと思ったっていうのが一番大きな所ですね。
吉岡:
なるほど、なるほど。
芦名:
もちろんドキドキする中でもネットフリックスやってもいいし、
アマゾンで何か映像を作ってもいいし。
ジェットコースター作っても、お化け屋敷作ってもいいけど、
やっぱりそのフィットネスっていうのが一番副作用が大きいっていう。
吉岡:
うーん、副作用?
芦名:
良い体になる。
吉岡:
あぁ。
芦名:
めちゃめちゃ自信が出てくる。生きる喜びとか、そういう。
吉岡:
(笑)
なるほど、なるほど。
芦名:
だから副作用ベースで考えた時に、フィットネスかなっていう。
吉岡:
うーん。
芦名:
ただちょっとフィットネスって、ただのビジネスなんですよね。
吉岡:
ほぉほぉ。ただのビジネス?
芦名:
要は、ライザップとかが良い例だと思うんですけど、CMバンバンやって流行っちゃったじゃないですか。
吉岡:
はいはい。
芦名:
で、ライザップっていくらするか知ってます?
吉岡:
30万くらい?
芦名:
そうなんですよ。まさにそれくらいで。
回数制限付きで、2ヶ月で多分40万くらいすると。
吉岡:
うん。
芦名:
もうフィットネスが文化になり得ないじゃないですか。
毎月40万円払える奴っています?筋トレしたいっつって。
吉岡:
はいはい。
芦名:
おかしいじゃないですか。だから日本はジャニーズの名残かもしれないですけど、ファッションとして高額になる、みたいなのがすごいんですよね、やっぱ女の子の。
吉岡:
あぁ、あぁ。
芦名:
そうじゃなくて僕はもっとフィットネスを文化にしたいので、その金額40万くらいのやつを、どうにか月額、毎月皆が払えるようにならないかと思って今回【BVEATS】というのを立ち上げたんですけど。
吉岡:
うーん!
芦名:
やっぱ競合のパーソナルトレーナーは
独立したい、皆にフィットネスを届けたいとか言ってるくせに、
結局月額10万とか、20万とか。
吉岡:
うんうん。
芦名:そうするとお客さんが月間3人入会すれば、もうペイできるんですよ。パーソナルトレーナーとかって。良い暮らしできるんですよ。
吉岡:
はいはい。
芦名:
でもフィットネスを皆に広めたいとかっていう気持ちで、月3人って何だよと思いますよ。
吉岡:
はいはい(笑)
芦名:
結局皆プチライザップみたいな真似して、いやうちはライザップより安いですよって、中途半端に真似して、相場で何となく金額を決めて、結局毎月3人、5人、みたいな。
吉岡:
はいはい。
芦名:
なんか僕は、フィットネスっていうのがただのビジネスになってしまってるなって。
僕はそこを、文化にするような仕組みが作れないとちょっとやばいんじゃないかなと思って。
ここにBVEATSをぶち込ませてもらってますけど。
吉岡:
ぶち込ませて(笑)
なるほど、なるほど。
芦名:
だから元々フィットネスがやりたかったっていうことよりも、死ぬことだったりとか、お金っていうのを教えてあげたいなっていうのはすごくありましたね。
お金に関してはユーザーさんよりも、
うちの従業員に対して、お金の作り方、報酬体系、マネジメントとか、そういうことも含めて資本主義の根本から教えてるっていうイメージですね。
吉岡:
ふーん。
芦名:
まぁそこら辺は、今回も時間が来てしまったので、また次回お話しできればと思います。ありがとうございました。
第3回|新事業を始めた理由。「お金」と「死」
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=u3oh_MdjMY8
2018/10/19公開
カットしている部分もあるため、ぜひ本編もどうぞ。