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【2024まとめ】あ!48(芦屋)storiesで出会った人たち

2024年が終わり、2025年がやってきました。少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。みなさんの1年はいかがだったでしょうか。そして、新年を迎えこれからどんな年になるか楽しみですね!芦屋港活性化推進室では、2024年8月からnoteを始め、約4ヶ月が経ちました。月3回ほどのペースで投稿を続け、これまで17記事を掲載しています。取材の中で、様々な方々にじっくりお話を聞き、お店を持ったきっかけや商品が出来上がるまで、事業をする中で得た経験などを発信してきました。人・時・場所のご縁を大事にしている私にとっては、出会いと学びの多い時間でした。

この記事では、2024年の取材を振り返ってインタビュアーである私が感じたことを「主観レポート」として綴ります。


1 芦屋町ならでは

取材をしたお店には、店主の想いがダイレクトに反映された個性豊かなお店が多く、常連さんとの会話を大切にしながら地域に愛される店を作っているという印象を受けました。店主とお客さんを超えた親しい関係性は、芦屋町の人ならではだと感じます。

芦屋町の特産品を活かした事業が多かったのが特徴でした。海を求めて移住したり別荘を持ったりする人もいるほど魅力的な芦屋町の海は、ぼーっと散歩したり、貝殻を拾ったりと日々の疲れを癒し、リラックスする絶好の場所です!取材した中にも、その海に魅了されて出店を決めたり、体験プログラムを作って海の魅力を伝えようとする方々がいました。

海あそび舎 八木澤潮音さん

町の特産品である「赤紫蘇」を使ったメニューも芦屋町ならではです。赤紫蘇をジュースや梅酒、ホットドッグなどと組み合わせて作ったオリジナル商品にわくわくしました。赤紫蘇はワインやパウンドケーキにも使えそうなので、これからも商品が増えると嬉しいですね!

2 「好き」を追求した先に

お店を持つためには、なぜお店を開くのか、どんな商品やメニューにするのか、どんなお客さんに来てほしいのかを明確にし、開業までの準備を進め、開業してからお客さんが繰り返し来てくれるような仕組みづくりをする必要があります。取材では、そういったリアルな奮闘も知ることができ、その苦労を乗り越えたからこその、お店や商品への愛を感じる場面が多々ありました。「好きなことを仕事にできて幸せ」「お客さんと話すことが何よりの癒し」とポジティブな声も多かったです。毎朝早起きしたり、店休日にも買い出しや仕込みをしたりするといった努力は、「提供する食べものが大好き」という気持ちや、「お客さんが待っていてくれる」といった感謝があるからできるのだとわかりました。

夏井ヶ浜kitchenOTO 相馬絵梨香さん
九州男 岩川竜二さん

3 SDGsな取り組みを発見!

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標」のこと。掲げられた18のゴールを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?取材の中で、農業や海、食やまちづくりにおいて、SDGsに即した取り組みを見つけたので、紹介します。

 ―農業

農業は設備投資が大きいけれど野菜の単価が低いこともあり、担い手が減っています。ブロッコリーやキャベツを育てる木原教茂さんは、町の農家さんをYouTubeで発信し、野菜や果物づくりについて知ってもらう活動をしています。芦屋町で作られた野菜や果物を、町内でたくさん消費したいですね!そして、農業をやってみたいという担い手が増えるといいな、と思います。

木原教茂さん ブロッコリー畑にて

また、農業の衰退によって増えた耕作放棄地(昔畑や田んぼだったが、農家の減少によって放置された土地)を、マコモタケの栽培に活用する株式会社NAOさんも取材しました。マコモタケを食用だけでなく、その葉で編んだストラップなど、余すところなく活用するアイディアも素敵でした。

中野菜穂さん・奨悟さんのマコモタケ畑

 ―海

芦屋町といえば、海!きれいな海岸線や砂浜が広がりますが、細かいところを見るとゴミが流れ着いたり、磯焼けが進んでいたりと、環境の問題もあります。海が大好きという海あそび舎さんは、その環境を守りたい!という気持ちから、定期的にビーチクリーンをしたり、こどもたちに海洋プラスチック(※)について伝えたりしています。教室では学べない「海のリアル」を現地で学べるのは、芦屋町に住んでいる特権ですね。

(※)海洋ごみ中の約7割は、街から出るプラスチックゴミで、海洋生物が誤食したり、魚網にひっかかり漁業に支障をきたしたりしている。

 ―食

食のバリアフリーとして、食の選択肢を増やすことが掲げられている

グルテンフリーのチーズケーキを販売する山鹿屋さんでは、土台となるクッキーもおからで作るなど、小麦アレルギーに対応した焼き菓子を展開しています。最初はアレルギーを持つ家族のために作っていたチーズケーキが、今や食材アレルギーを持つ多くの人の「甘いものを食べたい!」という願いを叶えています。

チーズケーキの山鹿屋 スフレチーズケーキ

 ―まちづくり

芦屋町の人口は、10年前と比べて約2,000人減っており、2024年11月時点で12,695人となっています。そんな中で、町を盛り上げようとお店を立ちあげたあしやんぷりんさんは、町で作られた特別な塩を使い、「芦屋町ならでは」の味で、町内外のお客さんを魅了しています。「こどもから大人まで手に取ってもらえるぷりんをきっかけに、芦屋町を知って訪れてもらいたい」と話す縄田卓幹たくみさんは、一度離れたけどUターンをしてきた芦屋町愛溢れる店主さんです。

あしやんぷりん 縄田卓幹さん

町を盛り上げる方法は食や海に限りません!「町をPRするキャラクターを作って、町内外のイベントに参加しています」と語ってくれたのは、山村朋代さん。芦屋町で獲れる鰆と、自身がお花屋さんをしていることから、胡蝶蘭を掛け合わせた「サワラン」を考案し、芦屋町をもっと知ってもらおうと活動をしています。サワランの可愛さに魅了されている町民も多いようで、ストラップやステッカーをよく見かけます。

サワラン

4 さいごに

この記事で取り上げたのは、芦屋町の人やお店のほんの一部で、まだまだたくさんの魅力が眠っています。取材に応じてくださった皆様や読者の皆様、2024年はお世話になりました!!
2025年も宜しくお願いいたします。                       (文ー上田裕菜)

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