シンガポールでSTAY@HOME 2月27日(月)通算1057日目 グリーン(DORSCON)15日目
シンガポールでは病気のリスクを示す指標であるDORSCONが鳥インフルエンザ等と同じ緑に変更され、公共交通機関ではマスクの着用義務が撤廃されました。以前の生活に戻ってきていることを日々実感していますが、WHOは収束宣言をしていません。当地での様子を引き続き記していますので、お付き合いいただけますと幸いです。
―――――
2月27日(月)通算1057日目 グリーン(DORSCON)15日目
EU当局が、新型コロナウイルス治療薬のモルヌピラビルに対して、十分な治療効果が得られなかった、と不承認勧告したようだ。治療薬と言えばメルクとリッジバック・バイオセラピューティクスが開発したモルヌピラビルか、ファイザーのパキロビットの名前をよく耳にする印象だったので、今回のニュースには驚く。しかし、よく読んでみると、どうもモルヌピラビルは、ヨーロッパで承認を得てはいなかったようだ。
私の調べた内容に抜けがなければ、正式な承認販売の前に緊急使用が可能なように2021年から販売していたようで、その結果として今回の発表があったらしい。ちなみにモルヌピラビルは、日本では承認されている薬であり、シンガポールでも供給の契約がされている。
具体的にどういったデータが不十分という結果に繋がったのか、日本語英語共にニュースには書かれていない。メルクのウェブサイトもチェックしたが、見落としでない限り焦点になったポイントは今一つ分からなかった。
いくつもの国で承認されている薬のため、服用している人はもちろんのこと、服用したことがある人も不安を覚えるはずだ。また理由が明確にならない限り、今後治療薬を受け取る人も、違う薬に変更できないか申し出るケースも起こり得る。何を問題視したのかいずれ明確になると思うが、早い内に周知されることを願うばかりだ。
参考文献
毎日新聞「EU当局、コロナ治療薬『モルヌピラビル』に不承認勧告 日本は承認」(2023年2月27日13時59分閲覧)
EU当局、コロナ治療薬「モルヌピラビル」に不承認勧告 日本は承認 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
ジェトロ「欧州医薬品庁、EU加盟国の新型コロナ治療薬モルヌピラビルの緊急使用に関する意見発表」(2023年2月27日14時閲覧)
欧州医薬品庁、EU加盟国の新型コロナ治療薬モルヌピラビルの緊急使用に関する意見発表(EU) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ (jetro.go.jp)
Merk「Merk and Ridgeback Provide Update on EU Marketing Authorization Application for LAGAVRIO(Molnupiravir)」(2023年2月27日14時2分閲覧)
Merck and Ridgeback Provide Update on EU Marketing Authorization Application for LAGEVRIO™ (Molnupiravir) - Merck.com
Reuters「米メルク、コロナ経口治療薬供給でシンガポールと契約」(2023年2月27日14時3分閲覧)
米メルク、コロナ経口治療薬供給でシンガポールと契約 | Reuters
去年(2022年2月27日)の記事はこちら↓
一昨年(2021年2月27日)の記事はこちら↓
―――――
最後までお読みくださり、ありがとうございました。