自由研究には向かない殺人 12月28日(土)通算1720日目 グリーン(DORSCON)681日目
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12月28日(土)通算1720日目 グリーン(DORSCON)681日目
通っていた中学は、どういう訳か夏休みの自由研究にやたらと力を入れていた。1学期の終わりに研究計画を提出して、該当分野に詳しそうな教師と面談を行うのに始まり、2学期には発表会、優秀者は校内で配布される本になるというものだった。他の学校に通ったことがある訳ではないが、この研究が高じて大学に推薦で入学した先輩がいたらしいので、やはりかなり気合いが入っていると言っても差し支えないと思う。
前振りが長くなったが、そのような環境で育った私なので以前からミステリ小説「自由研究には向かない殺人」が気になっていた。そもそも、研究に向く殺人などないだろうという気持ちがある反面、内容の想像が付かなかったからだ。先日、偶然入手できたのでようやく読んでみた。
あらすじとしては、イギリスの女子高生ピップが、自分の暮らす街で5年前に起きた殺人事件に疑問を持ち、自由研究として調べるというものだ。内容に直接関係ないが、イギリスでは大学進学の専攻過程の1つとして研究があると初めてこの小説で知った。
結果から言うと、ものすごく面白い。今日の記事の更新が遅くなったのも、読むのがやめられなかったからだ。また、題名の自由研究らしく主人公が色々な人に取材したり、聴いたことをまとめたりするパートがあるため、登場人物が多くても結構理解しやすいのも嬉しい。読んでよかったと思う小説だった。
考えてみれば、今年手にしたミステリは数が少ないものの、どれも満足な内容だった。来年も、今年以上に読書において充実感を覚える年にしたい。
去年(2023年12月28日)の記事はこちら↓
一昨年(2022年12月28日)の記事はこちら↓
3年前(2021年12月28日)の記事はこちら↓
4年前(2020年12月28日)の記事はこちら↓
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。