元肥を入れる
春・秋やさい畝(うね)に元肥(もとごえ、野菜づくりのベースとなる肥料)を入れ、春の種まきの準備を始めます。冬越しの野菜がいくつか残っていると思いますので、それらを避けながら空いているところに場所に肥料を入れていきます。いずれ冬越しの野菜を収穫したり、片付けたりして場所があいたらそこにも肥料を入れていきましょう。
使う道具
・小鎌(左) または ノコギリ鎌(右)
・マンノウ(左:3本刃、右:4本刃)
・アメリカンレーキ
・元肥(発酵鶏糞)
草をどかす
作業例では冬越しのケールと5月に収穫するスナップエンドウの間に元肥を入れます。最初にアメリカンレーキを使って、枯れ枝や大きな枯れ葉など、動くものを集めて畝の外にどかします。
鎌で土を薄く削るように草を取っていきます。取った草は根についた土を落としてから畝の外(畝間)に集めておきます。
土のコンディションや生えている草の種類によって小鎌のほうがやりやすいときと、のこぎり鎌がやりやすいときがあります。
元肥を入れたい場所の草をどかし終わるとこんな感じになります。多少草が残っていてもかまいません。
元肥を入れる
鶏糞をまきます。量は畝の(幅は1メートル)長さ5メートルに対して、バケツ1/2杯程度です。まく面積にあわせて加減してください。
撒き終わったら下の土と混ぜます。
そこそこ広い場所ならマンノウを使って耕す(上動画)、狭い場所なら小鎌で混ぜる(下動画)のがよいと思います。
畝を整える
混ぜ終わったらマンノウやアメリカンレーキで畝の形を整えます。
最後に最初にどけた草を表面に戻します。教科書的には、根がつかないよう「根を上にして置く」ですが、小さい草だと上も下もないと思います。なるだけそうするぐらいの気持ちで大丈夫です。
せっかく取った草を戻すの?と思うかもしれません。でも草はけして悪者ではありません。土の表面を乾燥から守ってくれますし、虫や微生物の住処にもなりますし、そして時間がたてば土に還って土を豊かにしますので。うまく付き合っていきましょう。